2025年8月21日木曜日

78日目:思考の簡略化

目次

1.はじめに

2.理論的な手抜きは強い

3.目的

4.ゲームの簡略化

5.白考察をしない理由

6.占い候補が2人以下になったら真決め打ち路線 

7.赤視点と白視点だけを見分ける。 

8.簡略化が許される状況

9.やらなくて良い事の一例

10.もっとやった方が良い事

11.余談まとめ

 

■1.はじめに

みなさんは長期人狼をプレイする時に何を考えてプレイしてますか?

800pt以上の村に疲れてしまってますか?体調と仕事の両立が難しくて村に入るのを躊躇ってますか?

皆の言ってる事が難しく感じてしまう方、そんな長期人狼から離れてしまう人向けに、「とにかく楽をする人狼」を提唱していきたいと思ってます。

 

■2.理論的な手抜きは強い

・自由統一論争 ・霊ロラ ・寡黙吊り

この手の戦術や議論は省くことが可能です。何故ならば「思考リソースを使っても使ってない人とほぼ同等の勝率を得られる」ことができるのです。 

理論派が突き詰めた末に辿り着いた結論に、感覚で雰囲気でプレイしている人が結論だけ真似するだけで、ほぼ同じ勝率を得られます

自由派統一派→どうでもよい(勝率は微差なため喉を使う理由がない)

霊ロラ→実施(一生懸命に考察を書いても得られる勝率は少ない)

寡黙吊り→実施(利益を受ける事がない以上、考えるだけ無駄)

また理論派でも強い人は、理論武装をした上で、動きの最適化を行う事で、無駄な思考を省き「必要な議論にリソース」を注いでます。 


■3.目的

最適化し、勝率の影響度が低い事象を省くことよって

普段使用していた喉の温存により、他へリソースを注ぐことによって更に多くの情報を拾えるようになります。1000PTの消耗を200PTの消耗に抑える事で、残った800PTで新たな視点を詰め込む事ができます。

考える事が増えれば、ノイズも増え、疲弊により体調を崩し、最終的に判断能力を失った人の最終決定は感情論です。ただ嫌いな人、意見の合わない人を適当に理由を付けただけの感情論ゲームになります。 

見え透いた結論(好感度ゲーム)に辿り着くくらいなら、勘と感覚で雰囲気で推理できる方がまだマシなのです。

 

■4.ゲームの簡略化

①村の勝つ手段とは狼を吊るす事です。 

②占い師の判定が増えると村は勝利に近付く。

この2つを抑えておくと良いでしょう。この2つだけ抑えて帰ってくれれば、感覚派であっても少喉でも戦えるようになります

一応失策もついでに置いておきます。

③自分が吊られる

④白考察をする

この2つを避けるとより勝ちやすくなるでしょう。簡略化すれば、白考察をやめて占い真贋に特化してれば勝てます。これら以外の議論は一部の要素取りが上手い人に任せておけば良いでしょう。

どうせ黙ってても、自分が吊られたくない人々が考察を書いてくれます。その中から良さそうなのだけ賛同しとけば、相手の文章の殆どを読み飛ばしても問題ありません。

 

■5.白考察をしない理由

勉強の優先度が低いからです。1人の村人を当てたところで、元々村人の多い村では当てずっぽうでも当たるので、当てたところの利益が少ない上に、相手が狼であったら致命傷を負うからです。

そもそも殆どの場合は、白い人は占いも霊判定も行われません。確認する方法がそもそもエピローグになるまでないので、当たってるどうかわかりません。

村人かあってるかどうか確認するために処刑はしないのですから、考えても当たってるか不安で寝れない要因になります。

放置枠も危険です。それなら疑いをかけてる人以外は放置した方が良いです。安易な判断での白放置は大失策に繋がります。よほど情報が落ちて村の自信がある人だけ村枠に置くだけで十分過ぎます。 

 

■6.占い候補が2人以下になったら真決め打ち路線

3-1での2日目の斑進行、または2-2進行になったら真占い師を決め打ちでの勝利を目指します。

何故なら適当に選んでも村の勝率は50%はあるからです。3-1盤面での統一黒白白の2日目で白打ちの候補の中から真狩ゲームを目指します。一番信用度の低い占い候補を吊ってしまっても構いません。追えない勝利は追いません

初日は村人比の方が多いので、真占い師は白を出す確率の方が高い筈ですが、もし黒を出してるのが真だったら、噛まれてからは流石に頑張るか、信用度の高さと灰視の黒が繋がってる場合は真を追っても良いでしょう。 

2-2盤面はライン戦か霊ロラスタートをします。霊能は真決め打ちしても増える勝率が少なくロラしても構いません。先人のセオリーに従いましょう。例外は黒引きの確率が高い時は灰吊りを優先しても構いません。

その上でどちらかを真決め打つ方向に考察をしましょう。

余談ですが、狼は勝つためにプレイしてるので、勝つことを諦める襲撃しません(裏をかこうとする事はあるけどね)3-1盤面で初回に霊襲撃する狼は大抵狼陣営の占い師が信用勝ちしてます。手のひらを返しましょう。 

 

■7.赤視点と白視点を見分ける。

騙り狼に騙されなければ、 信用勝負で負ける事もありません。

狼と村の最大の違いは、誰が村と知ってるか知らないか?です。本来は実力をあげてもそれでもある程度間違えるのが村人です。

また狼側も疑われる事が嫌いなので、推理を間違えた事を露見することが嫌いな人が多いです。

村人は不規則に間違え、狼は考察量の積み重ね量に比例せず、突然良い事ばっか言います(重要)。これは最初に誰が村と知ってるか知らないか?の差で発生します。

ある程度議論が収束すると、発見しにくい事象なので、最初の内はこればっかり観察しとけば上級者の結論に近い結論に辿り着けるでしょう。

変に上手いと思い込んでる中級者より精確に少ない労力で勝てます。

狼は自分が白く見られないと苦しい生き物なので、理由を見つけて村人より安易に白考察を書き始める傾向が明確あります。白くなりたいんだろうなと思って読みます

「赤視点判定法」とでも名付けておきます。狂人の見分けは付かないですが、これを解説するのは難しいので、ひたすら楽をする人狼では解説しません。狂人は勝手に破綻したり、占い以外を騙ってくれる場合もあるので、生存したところで勝てるとは限らない相手ですので優先度は下がります。

当然灰考察にも応用できます。狼を判定するだけで(普通の相手の思考なら狼陣営を追い詰める事に成功すれば白視してくれる。)自分の白証明にもなりますので実践的です。 

一応、赤視点を誤魔化せる上手い狼も居るという反論もお持ちだと思いますで、それに対する反論は3狼とも誤魔化せるとは限らない。です。1狼さえ発見すればそこを起点に推理ができる訳ですから、必ずしも3狼全員を見つける必要はないですし、全員が尻尾を出さない狼陣営なんて奇跡に近いですから、存在したら諦めましょう。

 

■8.簡略化が許される状況 

 思考の簡略化(システム1と言う人もいる)が許される条件としては

①深く考えた場合の結論が誤差の範囲(自由統一論争とか)

②再現性のあるシチュエーション(人狼ゲームで標準的な編成で理論が使えること)

③欠点が少ない

ここまで述べて来たように、思考の簡略化は「勝敗に影響度が少ない事象」でのリソースを削ることを念頭に置いて来た。

そしてこれらの理論は標準的な編成でのみ扱えるという事。「このルールなら考えずにプレイしても問題ない」ポイントがいくつか存在する。

初心者が真似してもとりあえず問題ない」ことも重要だ、適当に真似したとこで敵陣営がこれを攻略するのは容易ではない。

これらの条件が当てはまる状況を探し、ひたすら楽に勝てるシステムを見つける事が大事だ。そして簡略化が許されない状況で(純灰勝負でのLW探しとか)本来の能力を温存して置くことが重要だ。

注意点としては、喉を残せと言ってる訳ではない。蛇足というか、おまけのような形で使い切る形にしとくと良いだろう。

 

■9.やらなくて良い事の一例

・暴言系

相手のパフォーマンスを下げる。自分が吊られかねない。どこいってもそう(再現性)。暴言を使わなかったところで相手が弱点を付けない。(欠点ない。とりあえず真似するだけで効果ある)

・証明する手段の乏しい考察

白考察とか、離席してたかどうかとか、相手の経験値とか 、両狼はないとか

 ・懸念

解決できない不安だけ煽ってもデメリットしかない

・ネガキャン

基本的に悪影響。自吊しない

・ 占い不要発言

好感度稼ぐ気なら止めはしないけど。そんなことを言うくらいなら村要素くらい探す

これらの発言を取り除けば、少なくても300PTくらいにまとめる事は可能だろう。 

 

■10.もっとやった方が良い事。

・真贋

ほぼ全ての村で議論が足りてない。

・黒考察

後回しにされがち

黒考察の方法については「赤視点を見抜く方法」がおすすめで、他は「真贋の議論に参加してない人」から見繕って判定すれば、そこそこ黒が出るだろう。

狼の多くは「嘘ではなく、必要な事を喋ろうとしない」のである。傍観者である事が多いので、寡黙寄りが処刑で、議論が足りてない人は占いに持っていけば良いだろう。

思考量が足りてないと思ったと感じたら感覚で処理しても良いでしょう。 

・フィードバックを貰ったら修正する

議論や判定でフィードバックが貰えるので、その都度情報を更新する。これを繰り返す癖をつけるだけで、雰囲気人狼で勝てます。


■11.余談まとめ

他の競技のスペシャリストでも思考の簡略化というのは実践で行われてます。

浅く考える場面と深く考えるべき場面を理解しているからです。どんなに理論派で頭が良い人でも全ての場面で考えている訳ではなく、事前の研究と準備によって考えなくて良い再現性の場面を想定して、思考を簡略化してきます。

将棋でも序盤戦はほぼ研究手順で進行しますし、ポーカーでも特定のシチュエーションでは簡易戦略というのが存在し思考リソースをほぼ使わずに進行します。

これらの戦略を真似るだけで、先行者の膨大の研究に追いつきます。よっぽど暇であるか、他をもっと優先して勉強してからで十分です。

本来は考えなくて良い事、そして考えたところで最期まで解決できない事を考えてしまう事が参加者にとって大きなダメージを与える要因となります。少なくても継続できなくては上手くなる訳もないのですから、ひとまず今は考えなくても良いと思った事はスルーしましょう。

悩み過ぎた結果の結論なんて感情論です。思考の簡略化が苦手な人ほど最終的に感情ですべて解決しようとします。

もし、悩みすぎたり疲れすぎて体力が削られたりした場合は、どこを簡略化すべきだったかのか?振り返ってみると良いでしょう。簡略化できた先に相手のプレイを観察する思考リソースの余裕というのは発生します。

体調が悪い時こそ、思考の簡略化が必要でどんな重圧や不調であっても実力を出すのに必要なスキルなのです。 

良き人狼ライフを

最終更新日:2025/08/21 

 

78日目:思考の簡略化

目次 1.はじめに 2.理論的な手抜きは強い 3.目的 4.ゲームの簡略化 5.白考察をしない理由 6.占い候補が2人以下になったら真決め打ち路線  7.赤視点と白視点だけを見分ける。  8.簡略化が許される状況 9.やらなくて良い事の一例 10.もっとやった方が良い事 11.余...