2022年6月24日金曜日

60日目:ドラッカーのマネジメントを考えてみる①

よく私個人の話ですが、村という15人の村を1つの小さな社会として考える事があります。今回はマネジメントという視点で人狼について少し考えてみたいと思います。 

今回はわかりやすく村目線で書きますが、狼目線でも同じ事は言える筈です。


■1.ドラッカーってなに?

これはアメリカの経済学者の名前です。ドラッカーのマネジメント論で有名な人で、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら(略称もしドラ)が一時期有名になったりましたが、そのドラッカーのマネジメントに関しての話です。

 

■2.マネジメントをする目的

村内で組織を作り、成果をあげるためです。人狼ゲームは確かに推理を楽しむゲームではありますが、最終目標は(村であれば)「人狼を吊るして、全滅させるのが目標」となります。

そして成果をあげるために「投票で狼を吊るさなければなりません」この目標に到達するためには、1人ではなく、票数を集める必要があります。組織票を集めて成果を出す事が勝利に結び付くから村人を「狼を処刑できる組織にマネジメント」する必要があります。

その為の工夫出来る事は何か?ということです。

 

■3.コミュニケーション

コミュニケーションが大事だとか、コミュニケーション能力だとか、コミュ症など今では普通に使われる言葉ですが、コミュニケーションの本質とは何でしょうか?

共通言語と共通理解の上に成り立つ意思の疎通(これテストに出るってよ)

情報の共有化が大前提であり、自分の意見を伝えるだけではコミュニケーションではありません。人狼ゲームでは、村人の多くのが要素を共有出来てる状態が、コミュニケーションが成立している状態と言えるでしょう。

確定情報が重要なのも、情報が共通理解された状態だからです。だから私は考察を急ぐのです。正しい考察より、「判定という情報が共有される事の重要性」を理解しているからです。

村の代表者の「的確な指示が人を動かすのではありません」自発的に動く優秀な組織は、例えば灰吊りから狼を吊る事が出来て、霊能者の判定で「全員が情報を共有出来た時に人が自発的に動きます。」誰かは黒判定を基にライン考察を始めたり、誰かは推理の間違いに気が付き単体要素の見直しをするかも知れません。

自身が誰かを狼を見つける事にあまり意味はありません。その見つけたプロセスを相手に理解できる言語で話をして、(専門用語は相手が疲れるだけです。平易な言葉を選ぶ必要があります。平易とは優しく簡単という意味です。)徹底的に伝えます

村を権力で掌握しようとする人に注意して下さい(私のいう事を聞け)。信頼(私の考えた要素を共通理解して欲しい)が重要です。

人狼はつくづくコミュニケーションゲームである一面もあるため、初心に帰ってコミュニケーションについて見直してみるのは大事だと思います。

「多くの有能なプレイヤーが自分のしてる事の理由は、誰にも明らかな筈だと思っている。そのような事はなく、誰も理解などしていない。成果をあげるには、自分をわかってもらう為に時間を使わなければならない」(ってドラッカー氏は言ってた)


■4.ミッション

村の中で大事となるのは、「何をやるべきか?」 

つまり「ミッションを定義すること」である。 質の高い議論をするには、議題が重要である。

各自が自由に考察や推理を披露したとする。とある人は灰の考察をした。とある人は霊能真贋。別の人は占い考察をする。

この場合、考えの違いや構想を理解する事は難しいだろう。理解をしてないのだから、占い考察をした人は、断固としてとある占い師Aを真と言い続けるだろうし、霊能真贋してた人は、断固として霊能の繋がりからとある占い師Aを偽と言い続けて、お互いに理解することなく、周りの人も共感しやすい言葉だけ拾って判断を下すだろう。

逆に村で1つの事に対して村人の多くが視線が向いてる状態は、村側全体が正しい方向を向きやすい。つまり成果を出しやすい( 共通理解によりコミュニケーションが取れてる)環境と言えるだろう。占い師Aに色んな人が視点が向いてる状態というのは、真や偽や様々な意見が出てくる状態であるからだ。

真贋にしろ考察にしろ手順にしろ、「村が勝つ為に有効なミッションか?無効なミッションか?」を考える必要がある。寡黙な人に対して考察を出せと言っても無理があるように、欲しい情報に(例えば、占い師を決め打ちしたいのなら占い真贋とか)対して議論できるだけの要素や考えれる人がいるのか?

村がやるべき議論(有効な議論)を考える事で、色んな人が動き出し、成果(正しい判断)を導き出す確率をあげるだろう。

■5.まとめ

今回は全部書くと長くなるので①と②に分ける事にしました。恐らく②では「専門性(スペシャリスト)」「強み(長所・短所)」「真摯さ」などのテーマから人狼で、それぞれの特性を生かす事で、村で成果をあげる話について書くつもりです。

①の部分では、「とにかく情報を共有すること」について焦点を絞りました。当たり前の話ですが、実践や現場では、それが難しいのでしょう。

その当たり前の事を感覚にしてしまう(それだとかなり有能な人同士しか出来ない)のではなく言語化し当たり前の事を実践で出来るようにしたのが、ドラッカーのマネジメント論だと私は思ってます。

基本の部分を思い出して人狼ゲームにも応用できたらなと思います。

最終更新日:2022/06/24

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