まえがき
多くの戦略的なゲーム。対人戦。心理戦をプレイしてきましたが、早い段階で上達する人としない人の見分けは付きます。
ゲームは楽しむ物なので、人狼ゲームで自分が上達する必要は全くありません。村を滅ぼしても、足を引っ張ってもルールを守り楽しく遊んでれば、それは立派に尊敬されるべきプレイヤーであります。
好きこそ物の上手なれ
しかし、それだけでは満足できない人、もっと上達したい人、勝つ事が楽しい人、自分が勝利へ導く事が楽しいと思う人、よりゲームの理解を深める事が楽しい人。そういった人にまずなること。好きこそ物の上手なれです。
才能という言葉で最も評価すべきなのは、努力を努力だと思わない事が重要で、物事に夢中になれる必要があります。
私が最も重要してる言葉は「努力を努力と感じてる状態はまずい」です。これはあのイチロー選手が言った言葉ですが、とても共感します。
勉強する
努力を苦痛に感じなければ、最も重要な才能はあると言って良いでしょう。そして勉強をすることです。良い本を沢山読むこと。
良い本の条件は、(必ずしも当てはまりませんが)売れてる本です。これは客観的に本が評価されてると言えるからです。特に人狼関連で言えば、社会心理学の本は関連度が高いのでオススメしやすいです。その上で社会心理学の本で言うのであれば、文献が書いてあることです。
これらの本は、自分の経験や憶測よりも信頼度が高いからです。経験という慣れは間違った事を覚える事も多く、慣れ=上達だと思ってると、5戦目くらいでレベル上限に到達します。
そして正しい知識ほど、同じジャンルの本を読んでれば、同じ内容を耳にする事がありますが、独自の意見よりも正しい意見の方が重要で、コンセンサス(同意)が多い情報ほど正確性が高く、実用的で再現性の高い知識になります。
そして理論的な部分を基礎としてしっかりと理解する事が重要です。
強いと思う人を参考にする
強くて、尚且つ理論的な人を1人か2人くらい参考にすること。
強い人の基準は、大抵は知識量と知識の深さです。
同じレベルの人と切磋琢磨する。色んな人の意見を聞いて、色んな人の意見を参考にする。これをする真面目な人は多くの競技でプロと呼ばれる人たちを見て来ましたが、こういう人で強くなった人は全く見かけません。ダメな人の典型的なパターンです。
何故かというと、まずそもそもが強くない人の意見は正しい意見とは限りませんし、その人に合う合わないもあるため、情報の取捨選択が重要になりますが、情報の取捨選択を不思議と自分は出来る自信を持つ人がいますが、強くない人が良い意見と悪い意見を選別できる訳がありません。
そして仮に情報の取捨選択が上手い人。それが出来る程、才能のある人間なら、最初から強い人の意見しか聞きません。
強者の意見が正しいとは限らない
しかし強い人が正しいとは限りません。インフルエンサーがデマを流す人も居ます。それは何故か?と言うとインフルエンサーはあくまで知識のない一般人に支えられており、また強い人も弱い人がいてこそ支えられてるのです。
たまたま弱い人の多い村で勝ち続けてただけで、動きが正しいとは限らないのです。また人狼ゲームでは勝率が全くアテにならないとまでは言いませんが、村人に入る人間も編成も異なりますし、かなり多く入村してる人でも100戦くらいです。
強さを証明するには、母数も少なく曖昧な物になってしまいます。また弱い人の弱点によって正当化される動きをすることで強い人となっている場合、その弱点がない相手には全く通用しなくなります。それは正しい動きや正しい理論とは言えません。つまり強い人の基準がまず不透明なのです。
(強さの基準が不透明なのは一応、不透明の方が差を感じなくて初心者も参加するハードルを下げるというメリットもありますが、これは別の話題です)
なので、正しい知識を身に付ける癖を付ける必要があります。専門家からも評価されてる専門分野の第一人者であったり、文献や論文など情報源を 確かめる事です。インフルエンサーなどは素人の一般人に支えられてる人なのでアテになる訳がありません。
正しい知識を多く持ってる人、それを応用してる人が大事だからこそ、先程は強い人の基準は、大抵は知識量と知識の深さです。と言ったのです。勝ってる人ではありません。全くアテにならないとまでは言いませんが、弱い人に支えられてるだけの偽物の強者。間違った事だらけを言う人が世の中には多すぎるです。
そんな人に騙されてはいけません。多くの時間を無駄にします。だから聞くべき意見も絞る必要があります。
多くの技を盗めば良いという訳ではない
これを否定する意見として、色んな技があった方が良い。色んな事が出来た方が良いという人がいますが、そんな訳ありません。
まず実践レベルで使いこなせなければ、技を理解してるとは言い難く、より技の理解を深めていく事が重要であって、多くの場合色んな技を表面だけ理解してる人は、実践では全く役に立たず、結局何も出来てない。技と言える代物すらない事が殆どです。
そんな事をやるくらいなら1つくらい極めた方が使えるし、人狼ゲーム、特に長期人狼を遊ぶのであれば1週間という長い期間、仕事や疑いや議論の疲れなど、本来の体調とは程遠い状態で戦う事になります。つまり表面的に理論を理解する事は無意味です。
村に入る前に学習し技を理解し、村の中で応用して「技の理解を深める」事がとても重要で基礎学習と実践応用を繰り返し行う事で、技を習得してからでも次の技を習得すれば良いのです。
それを実現するのに、多くの色んな人の意見やアドバイスは邪魔であって必要な物ではありません。この事を理解してない人のアドバイスする人もまた無意味です。アドバイスする事の気持ち良さに酔ってるだけで大抵は必要な物になりません。
知識だけ得ても勝てない
知識を得たからと言って、賢いだけでは勝てない。これは相手がいるゲームである以上は独り善がりの人は勝てません。その理論だけで当て嵌まらない人、相手も強く理論を理解してるからこそ裏を突いて来る人など、全てが表面的な知識だけでは対応できないからです。
知識を実践や過去のログから当て嵌めてみて、応用することで、知識は合ってた、間違ってたと言った単純な物ではなく、知識をより正しくする。理解を深める事に役立ちます。
使いどころを誤ってしまっても、正しい使い方を覚える事に役に立ちますし、要素が人によってはアテにならないパターンも多く存在します。
知識を実践で正しく使うには、多くの実践や練習を行う必要があります。
記録を残す
どんなゲームでも成績は自分の実力を認識する上で重要です。
ここを避けて通る人は、上手くはなりません。人狼ではログをとにかく残す事です。何を持って上達したのか、理解しようがないからです。
覚えた知識を実践で使ってどうだったのか?フィードバックをします。これも感想戦をエピローグで意見を出し合う場合もありますが、基本的に強い人とだけにしましょう。
間違った答えが返ってくる頻度が多過ぎるからです。間違った答えを手にするくらいなら、最初から感想戦なんかやらない方が良いでしょう。
基本的にエピローグは雑談や良かった面白かったとか、そういう事だけを喋る場だと思ってます。意見を求めてない人や上達しそうにない人の意見することは、うるさいだけで時間の無駄だからです。
自分で考える時間を作る
強い人は試合の時間より練習の時間の方が長いし、ゲームもプレイ時間も大事ですが勉強する時間が長いです。
これは学習を深めるのに、とても重要な時間で得た知識をどうやって使うのか?教わった事をただ鵜呑みにするのではなく、それを当て嵌めてログを読み、自分に使えるのか?使えないならどういう応用をする必要があるのか?自分で考える時間を作らないと、結局のところ勉強した内容は身に付かない
知識に応用と経験を組み合わせる事で、新しい事を思い付いたり、それまでの技術に新しい要素をくっつけられたり、アドリブを組み合わせる事で知識は自分だけの物になります。
同じ知識を得ても同じ形には絶対になりません。想像力やアドリブをする能力は誰にでもあり、知識の学習が一定の深さに到達した段階で、応用という形で自分だけのスキルになる瞬間が必ず来ます。
原型は同じでも、精度や扱い方に違いが出てきます。しかし自分で考えてるだけでは、原型も身に付かず、いつまで経っても知識が深くならないのも事実です。
ミスの度合いを考える
推理に関してもミスを減らせれば、自然と正解しか残らなくなる訳ですから、ミスの度合いを考える事が重要で、ミスをミスで片付けると上達する事はありません。
どっちのミスの方が勝負の重要度が高いのか?まずは致命的なミスから避ける事が重要になります。知識がない中での安易な決め打ちなど、ミスする事で致命的な敗因となる事を避ける事が上達への一歩になります。
重要度の高いミス、次に優先すべきミス、そこまで重要じゃないミス 。
例えば2縄あって、灰が3人居たとします。灰の1人の村決め打ちは正解してて2人の内どちらかが狼と言って吊り間違いをしたミス。1人の村決め打ちがそもそも間違ってて滅んだミス。どちらが重要度が高く致命的なミスだったのかは言うまでもありません。
そこを同じ「推理を間違えた」で考えてる人、またそういう評価を相手にしてしまい。小さいミスを過大に評価して相手の評価を間違え縄を余計に消費したりしてると、強さってなんだ?上達とはなんだ?となってしまいます。
私にとって、白取りの事の方が難しく感じます。狼を当てようとして外しても1縄の損でしかありませんが、村を打ってそれ以外の人を吊ってしまうリスクを考えたら、どう考えても村決め打ちの方が致命的なミスに繋がりやすいからです。
恐らく序盤である程、村人の人数の方が多いので、偶然当たってしまう成功体験から錯覚してしまい、致命的なミスを自ら積極的に行ってしまうのだと思います。偶然当たりやすいから当たってたに助けられてるようでは上達はしません。
一概に推理には結果として、当たってたor当たってなかったという結果は出ますが、当たってた嬉しい。外れてた悲しい。で評価するのは、初心者の内だけで良くて、どういう要素があったから村人という答えに導き出せたのか?何の要素を間違えたから外れたのか?
外れた度合いはどれくらいなのか?しっかり考える必要があります。
例えば、リアル多忙につきあまり発言が出来なくなってしまった情報量の少ない村人を、少ない情報では判断できないので疑って吊ってしまった。霊結果は村人でした。こういうのは些細のミスで別にどうでも良いミスな訳です。
それよりも少ない情報で無理矢理決め打って、ほら村人だった!と言ってる人の方が問題でその相手が狼で滅ぼした時の方が問題で、こういうビンゴゲームやってる人はいつまでも上達しない訳です。
情報量が多く、判断しやすい部分をより深く推理する癖を付けるべきで、わかりやすい要素を見逃したり扱えなかったり、逆にどうでも良い要素を過大評価して正しく判断しないなど、致命的なミスを減らす。ミスの度合いを考える事が重要です。
小さいミスはいくらかはありますが、G16編成などでは3縄の猶予があるので、完璧にはできない事が多いですが、致命的なミスさえ避けてれば順当に勝てます。
また語られる事は少ないのですが、戦略的な部分のミスなども考慮すべきで、大きく勝率に関わる部分で、占い師が初回襲撃されるのは村人陣営にとって致命的なミスと考える事ができます。なので初回襲撃をされないためにどうすべきだったか?
占い真贋をあまり真剣に議論されなかった等も、気が付きにくいですが、極めて致命的なミスやエラーに近く。推理が当たってた外れてた以上に危惧すべき要素となります。議論した以上は当たる確率はありますが、議論を怠るという事は自ら0%を選んでいて、これからもずっと0%を選択し続けるという事ですから。重要度の高いミスを毎回起こすという事になります。
これらのミスの重要度を考えて、重要度の高いミスを優先して減らす事が上達への近道となります。
さいごに
上達できる要素を多く持ってるプレイヤーが必ずしも最強!と言った訳ではないですが、リスペクト(尊敬)しやすいプレイヤーである事は間違いないですし、プレイもある程度しっかりしてる人が多いです。
もし上達したいと思ったなら、卓の外で勉強して知識を増やして、卓の中で知識を深める事を重視して取り組んでみた方が良いと思います。
またその知識は正しい知識である必要があるので、むやみやたらに知識ばっかり増やし過ぎない事がとても重要です。
今回の記事はここまで
2021/08/21
0 件のコメント:
コメントを投稿