2021年7月7日水曜日

54日目:見極めて貰える権利

1.まえがき

真占い師などが持ちやすい心理として、「自分が真なのだから村人ならば、適切に見極めて貰える筈」という心理が働きやすい。

また信用される事が勝敗に大きく関わるため、信用される事やされない事に敏感になり、時には村人同士と言い争いになり、狼の思う壺になってしまう事がある。

それらのミスプレイを防ぎ、勝利へ利益的なプレイングを目指すために考察していきたいと思う。

2.正当(過剰)な評価

役職に関わらず、自分が行った行動は評価されるべきと思い込みやすいです。 特に占い師は仕事をして狼を見つけた訳でもなくとも、「真なのだから村人は真だとわかる筈という過剰な自信を持ってしまいます。

過剰な自信を持つ事は、かなり危険な精神状態です。

村人に過剰に「何故わからなかった?」「真だと理解されて然るべき」という感情が沸きます。これは自分が真だと思ってると、敵の偽要素や自分の真要素が落ちてると過信して、「これがわからない村人は下手くそ」という意識を持つからです。

村人も自己評価では村に貢献してると自覚してても、周りの評価は一向に伸び悩み、疑われ出すと、「どうして理解できないのか?」という意識を持ちます。

これらが蓄積されると、イライラが貯まりストレスを感じると、長期村での1週間はかなり厳しい戦いを強いられるだろう。そこにまともな精神状態はなく、時に感情むき出しの言い争いがはじまります。

 

3.相手への過剰な過小評価

自身が正当な評価をされない事で起こしやすい代表的な行動として、相手への過剰な過小評価が起こります。

「自分の真さえ見極められないなんて、こいつはなんて下手くそなんだ!」(常に見極められるのならば、推理のゲームになりません)

「こいつが村を滅ぼすだろう」(村人のたかが1票で滅びに繋がるなんて、普通はありえません。そう思うなら周りが仕事してないだけです)

時には相手の考察を貶したりします。しかしこれらの行動は、相手への不信をより強めるだけで勝利へは一歩も進みません。

過小評価されたと感じた村人も、同様に相手への過小評価へと繋がります。

それは真要素、村人要素、時々落ちてるこれらの要素を見落とす大きなきっかけとなります。

4.対処方法

この状況に陥ってしまったら、速やかに落ち着いて普段の状態へ戻す努力が必要になるだろう。発言ボタンを押す前に発言を見直したり、時には村から離れて精神のリフレッシュを図ったりするべきだろう。

他の対処方法としては

・客観的な視野の自分を持ち、相手を過小評価してないか?注意する 

占い師の真視点(主観)「俺の真を見極められないなんて、相手はなんて下手くそだ!こいつの考察なんてアテにならない。何一つ信用ならない相手だ!」

客観的な村人視点「自分が村人の時を考えてみよう。自分も毎回占い師を当ててる訳ではない。村人、いや村人だからこそ、間違える事もある。

・狼を吊り勝利を目指すべき

過小評価した状態「相手の言う事なんて信用ならない。だから話も聞かないし、どうせ間違ってる 」

狼を吊り勝利を目指す行動「相手は間違う事もある。その中でも大事な要素が落ちてないか探してみよう。何もかも間違える人は少ない、この中から有用なものを見つけ出そう

・色んな人が参加してこその人狼ゲームである。

君は確かに上手くプレイしてるかも知れない。しかし、違う価値観を持った多くの人が参加している。例え実力者であっても優位なだけで全ての理論が正しい訳ではないし、伝える方法が正しいとは限らない。

相手が初心者だからと言って、自分が伝えやすくする努力を怠る理由にはならない。むしろ成長の機会を与えてくれた相手に感謝するべきだ

と自らに強く言い聞かせるべきだろう。 


5.相手への対処法

自分だけでなく、相手も陥ることがあるだろう。

真贋などで相手の評価を下げると動きが鈍くなるので、あえて泳がせてみるのも手だろう。しかし相手への気遣いだけでは、勝つ事は難しいだろう。

いつかは誰かを疑い、狼を見つけ処刑しなければならない。相手の配慮が遠慮に繋がり勝ちから遠ざかっては本末転倒だ。

もし、自らが真贋などを取り違え、相手が過小評価をして来た時は、むしろチャンスと捉える事も1つの手だろう。

何故ならば、相手がもし偽であるならば、自分の疑い方は真実であり、人外目線正しい事をしているからだ。その真実を喋る相手を過小評価する事は、視野的に難しいし、偽であっても真になりきろうとする彼らは、怒り狂い、相手の指摘する偽要素を否定しようとするが、これらの感情は全てなりきりだからである。この偽物の感情は一瞬で終わるだろう

その事を意識して、真贋を間違えた時に、反応から真の可能性を追う事も対処方法となるだろう。しかし取り扱いは非常に難しい。感情的な行動などは、偽占い師であっても再現しやすい行動だからだ。

最大の対処方法は、「一緒に狼を探し続ける事だろう」相手が初心者であっても狼を探すためのヒントは落ちている。真視や偽視とは別の部分で相手を評価(リスペクト)し

視点狼を全力で見つける事に集中を促す事だろう。偽や初心者であっても良い考察やヒントは落ちてる。それらを評価し、お互いに真実を探し、それらの作業を共にする事で、お互いの視野を狭める行動を解消する事ができる。

最悪の場合は、評価しないのも最終手段として用意しとくと良いだろう。過小評価してしまい、正しく判断する能力が著しく下がった状態だと自己認識できるのならば

役職ならば「ロラする」。村人ならば「能力処理にかける(占う・吊る)」ことも最終手段だ。「判断できないので違う場所で判断する」 幸い、村人にはミスする猶予が与えられてる。勝つ為に難しい判断を避けるのも1つの手段と言えるだろう。

 

6.さいごに

人狼ゲームでは、やはり占い師などの役職の力で村の勝敗が大きく関わるため、花形だと思い、その見極めて貰える権利を求めてプレイしたく人もいるだろう。

しかし、それらを見極めて貰える権利は、無償で勝ち取る事は難しく、時に村人など他の人へ不満をぶつける事もあるだろう。

不満を持つのは、仕方ないとして、 その中でも勝ちに向かって行かなくてならない。

ないものねだりしてる暇はないので、自分のプレイに集中するのが一番勝ちへの近道となるだろう。「自分が強い、正しいと感じるのではなく、それを考察などで狼を見つけて勝利によって証明していく」 

また「相手は下手だという信念に捕らわれないようにする」自分が常に上手いプレイヤーのままだと限らないし、相手が下手のままだとは限らない。自分の考察がミスリードをして、相手が正しい事を言う事だってある。

それを信念によって見逃していては、自らの上達の機会を損失し、勝ちも逃す。 

最も大事な事は、自分のベストのプレイを心掛ける事で、相手を見続け(要素は積み重ねるもの)勝利への要素を見落とさない事である。


余談だけど、特定の誰かという訳ではなく、自身の評価されなさに苛立ちを覚える事はあるよね。って思いながら書いてますので、自戒も込めて(そして時々誰を刺してしまうが)書いてます。それではまた

 

更新日:2021/07/07

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