2025年5月25日日曜日

77日目:白取り推理はあまりしない。

 あえて使わない用語の続きにしても良かったのですが、白取り考察自体は普通にするので、あまりしないという題にしました。

■1.前提として

■2.白取り考察の危うさ

■3.影響力の考察

■4.ゲイン・ロス効果からの観点 

■5.黒取り考察しても必ずしも吊られる訳ではない 

■6.確証バイアスやロッカーの危険性

■7.2割で良い 

■8.まとめ(次回予告)

 

■1.前提として

G16の編成が一般的な前提として考察してます。体感としては、ある程度慣れて来たプレイヤーの初日や2日目は白取りを中心に考察し狼を探さない傾向に感じます。

■2.白取り考察の危うさ

何度か発言か記事にしたと思いますが、村人の方が特に序盤は多いからです

G16を例あげれば、灰の人数からダミー(初日)、占い師、狂人、霊能者、騙狼は減らせるとしても残った灰の人数11人。村人目線では村8,狼2,の比率になります。

単純に考えたら、ランダムに適当に人を選択して白考察を書いとけば8割は正答となる訳です。(つまり白考察の境界線は8割以上)

確率は知識を持たないと認知が歪む要因になるので、ランダムでも白は8割は当たるという認識を持たないと、真面目でエピローグで反省して学習意欲のある人ほど、間違った学習で参戦数を積み重ねると弱くなるのです

白取り考察は元の確率が高過ぎるため、間違った成功体験を積みやすく、黒取りは成功が続かない(成功率が低い)ため。自分は白取り考察の方が得意。という錯覚をします。

この錯覚がそのまま負ける要因の1つとして挙げられます。

■3.影響力での考察

「返報性の法則」から見ても相手を白視してあげた方が、こちらに返って来る事もありますし、好意を向けることも、自分の生存力をあげる手段とはいえるでしょう。

私たち白同士だよねグループの一員に入れば、自分が序盤に吊られる可能性は低くなります。当然吊られたくないのは村人でも思う事ですから 

また先ほどの成功率の話からも、間違った事を言う可能性は低いですから、自分の考察の信憑性をあげるためにも役に立ちます。

白印象を獲得する手段として白取り考察をしているのではないだろうか?それが白取り考察が中心になる要因の1つとして考えられます。

白アピするだけの行動が後に村を破滅させる行動となるとは知らずにね......

■4.ゲイン・ロス効果からの観点

この記事に辿りついてる人には、ゲイン・ロス効果についてまでは解説しませんが、初日に2日目と白取り考察で白アピをして好印象を振りまいてた村人も、判定が増えて襲撃が行われ、確率の観点から見ても灰の人数が狭くなり、狼を引き当てる確率があがってきたとき

 〇〇が狼かも知れない。と気が付く時が訪れるかも知れない。

突然疑い出す行為にはロス効果の観点から、印象を大きく下げる可能性があります。これまで白印象を抱いてた立ち回りから印象ががらりと変わる訳ですから

相手が納得するくらい丁寧に疑う理由を説明できない場合は、村人を吊りたい狼と間違われ、一気に印象を下げて吊られるので、狼を疑う手段を喪失します。

誰かを疑う権利など貴方にはなく、自らが狼のために命を差し出すか、最終日まで狼を護ること。このどちらかしか選べなくなります

 人狼ゲームで「狼を探そうだなんてとんでもない!」といって処刑死を受ける死因が多過ぎるので、白取り考察型の死因とゲイン・ロス効果をあわせて、とりあえず「白ロス症候群」とでも定義しときます。 

もちろん普通に「狼の守護者」として最終日まで狼を護りきるかも知れません。

辛口にはなりますが、白取りを得意としているプレイヤーの多くは負けプレイをしている上に偶然の産物に根拠があると誤解したままの推理をする危険性が高いのです。

 

■5.黒取り考察しても必ずしも吊られる訳ではない 

 日頃から誰かを疑ってれば、そもそもロス効果で誰かを疑い出した時にカウンターで吊られるリスクを軽減できるのは言うまでもなく、中長期的には生存面でも黒取りもバランスよくした方が長生きしますが、短期的に見ても必ずしも吊られる訳ではないです。

 確かに好感を稼ぐ意味では、白さを見つけてあげる方が優れてるとは思いますが、そういった一見狼らしい行動から外れる姿勢が相手の村人次第ではありますが、逆に好印象でウケが良いこともありますし

序盤は灰の人数多いので、私たち白いよねグループに入れなかった「好感度ゲームの敗北者」や「寡黙なプレイヤー」が先に処刑される事も多いので、その時間の間に、誰かを疑っても村人に受け入れて貰える土台を作る事もできます。

 

■6. 確証バイアスやロッカーに陥る危険性

 何故人狼ゲームは印象獲得による好感度ゲームなのか?というと、一度好印象を掴むと白要素ばかり探し、疑うべき要素には目を向けられなくなります。

これは確証バイアスの要因で説明できます。

序盤の少ない要素で白取りをして狼を白取りすると致命傷になるからです。

ただでさえ適当にやっても白が当たる成功体験で根拠も薄い白要素を信じてれば精度に信憑性が薄く、更に情報の少なすぎる量で白を取ろうとするのは、かなり危険なプレイと言えるでしょう。

ロック思考に陥らないようにフラットに考えたり、序盤の白印象だけに囚われずに推理しようと努力している人はいますが、必ずしも上手く行く訳ではありません。

 一方で黒取りも、ロックになる可能性はありますが、こちらには修正の機会が発生します。それは占い判定や霊能判定です。 

白だと思ってる人は他人が処理しない限りは、最後まで判定を受けれないので推理を修正する機会が最期まで訪れません。一方で黒だと思えば占いや霊機能を使って判定するので、間違いを修正する機会が訪れます。

人狼ゲームでは貴重な判定をどれだけ有効に使えるかが勝負の鍵です。 

占判定霊判定のシステムを最大限に上手に使えるかの点でも白取りは、ハイリスクローリターンな考え方と言えるでしょう。当たりやすいですが、元々当たりやすいので利益は少なく、外したら致命傷になります。

こうなってしまうと、灰ガチでは勝ちにくいので占い師がどれだけ機能するかに賭けるしかないでしょう。 

■7.2割で良い。

黒考察が外れてばっかりに見えるのは、それは灰の比率の問題であって考察者の能力の問題ではありません。人狼ゲームでは能力判定をどれだけ有効活用するかが重要です。

黒判定が出るという事は、真役職の思考の伸び。霊で確定すれば、どんなに推理を苦手としている人でも確定情報は共有されて、質の高い議論へと繋がります。

村人の醍醐味は初心者の頃は狼を推理で当てる楽しさでやってた人も多かったと思います。それが確率によるまやかしに翻弄され、リスクが高く適当に言っても8割はあたる白要素が本当に根拠が正しいのか怪しいのを信じてては上手くもなりません。

まずは黒考察をしてる人も2割が普通という事を認識した上で、自分も序盤のシステムを最大限に有効活用して黒を狙っていく方が上達は早くなるでしょう。

最初は外れまくりますが、長い目で失敗を糧に挑戦していく姿勢も大事ですし、推理の間違いを笑わずに外れるものだと相手を認識する事も重要です。 


■8.まとめ(次回予告)

今回は気軽にやれちゃうし、成功体験も積みやすく

色んな人を罠に陥れてる白取りの推理についてがテーマでした。 

もちろん短期的に生存率をあげるメリットや、ちゃんと正しい白取り考察も数多く存在します。しかしながら、20人くらい推理して16人くらい当てても根拠のある白要素とは言えず推理の正当性を実感するのはかなり難しいです。

占判定霊判定を有効に活用するために、勝率をあげるためには白取り考察ばかりでは行けないという事には気が付いて頂けたと思います。

ここまで言うのなら黒取りの仕方を公開すべきなのですが、またもや話が長くなりすぎてしまったので次回に持ち越そうと思います。


最終更新日:2025/05/25

 

 

77日目:白取り推理はあまりしない。

 あえて使わない用語の続きにしても良かったのですが、白取り考察自体は普通にするので、あまりしないという題にしました。 ■1.前提として ■2.白取り考察の危うさ ■3.影響力の考察 ■4.ゲイン・ロス効果からの観点  ■5.黒取り考察しても必ずしも吊られる訳ではない  ■6.確証...