2022年11月9日水曜日

64日目:自由占いか統一占いか

長年というか、未だに議論され続けてるこの問題について、あくまで私の持論であるこの論争について触れて行きたいと思う。

■1.私の結論

今回は結論から先に申し上げると、統一占いでも自由占いでも、方法の議論すらあまり重要ではなく、確実に真占い師が正しい判定が出ること。長期人狼では初回欠けはなく、2日目の生存が確定していることから「誰を占うべきか?」の方がよっぽど重要である。

「誰を占うべきか?」観点から考えれば、「統一占い」の方が灰にいるときの方が干渉しやすいし、自身が占い師であるならば、より干渉しやすい「自由占い」でも戦えるだろう。

 

■2.白の価値

確定白は、疑い先を減らし推理の質をあげますが、勝率をあげる上であまり良いプレイではないと思ってます。最終日の4人を想定した場合ですが

①灰灰灰灰②白白灰灰

客観的に考えたら、①の村勝率は25%②の村勝率は50%という事になります。つまり灰に白が多く残ってれば、村は勝ちやすい。しかし狼側には襲撃という選択があるため、白1個だけでは、勝利に結び付きません

G編成16村ならば、初回襲撃を除き、最終日までに通常なら5~6回は襲撃が入り、確定白と占狩霊の襲撃を含めても、更に自由に邪魔な灰を排除できる余裕があるからです。 

つまり、「確定白にあまり価値はない」と言える訳です。

この仮説を検証するため、月狼国などで、確定白の時の勝率を計算しましたが、およそ45%程度であり、通常であれば村勝率は55%ほどあるので、「確定白は勝率を10%くらい下げてる」と考えられます。

もちろんサンプル数が少ないので、あくまで持論に留まりますが、確定白1個が村を有利に導く事はないでしょう。

 

 ■3.F編成とG編成の違い

確定白にあまり価値はないのは、あくまでG編成の話です。■2.白の価値で記述した通り、最終日に白が残ってれば、村は勝ちやすくなってますし、襲撃の自由度は狼陣営の勝率に影響を与えるので狼陣営は確定白を許容しにくくなります。ここは戦術や戦略を語る上で重要な部分であります。

「F編成とG編成では白の価値が全く異なる」ここを踏まえた上で戦術を考えて行かなくてはなりません。F編成であれば、真占い師の白判定を守る事の意味は大きいですが、G編成では白判定にあまり価値はなく、「それよりも真占い師の生存が重要」になる。という事です。


■4.では何故白判定の時の勝率は45%なのに、村の勝率は55%なのか?

確定白の時の村勝率が45%であるという事は、どこかで10%多くなっている訳です。黒引きや斑あるいは自由占いのケースが勝率を高めてると仮説は建てられますが、サンプル数が少なすぎて、現状は断言はできません。今後更に調べて考え方が変わるかも知れません。それでも現時点での仮説としては

シンプルに黒引きが強い」 「人外の黒特攻が狼有利になるとは限らない」という仮説を立ててます。

まず、黒引きが強い事はほぼ間違いないと思います。情報力が多く、村人が議論しやすくなるため。

初回狼吊り時の村勝率は70%から80%ほどと言う話もあり(※実際に検証した訳でもなく、そもそも初回に狼を吊れる確率を考えてもサンプル数が少なくなりがちはある)

霊能者が確定してれば、黒を村人全員が共有することになりますし、単純に村人が吊られてない。狼が全滅に繋がってるなど

白引きは村勝率が下がり、黒引きは村勝率が上がり、占い師の生存が勝率に大きな影響を与える」この情報から戦術を考える必要があるということです。

 

■5.占い師の生存はどの程度重要なのか?

どういうシチュエーションだったら。どういう人が居たら?などの条件で考えていたらキリがないので、ただ単純に村人や狼の能力を無視して考えた場合は、単純に残ってる灰の数と狼が吊れる確率で計算していきます。

その場合にG編成16人村ならば、村勝率25%程度がいわゆる灰ガチ(占い師が襲撃された)の勝率になりますし、実際のところは推理の能力や霊能判定や狩人の存在によって、G国での計算になりますが(G国まとめサイト3d占い師襲撃時の勝率から引用してます)36.96%が村勝率となります。G16編成とは限らないので、あくまで参考程度ですが

G国の勝率を参考にした場合36.96%ですが、村の勝率は55%はある訳ですから、20%は占い師生存による影響があります。

能力者の末路ごとの勝率をみても、生存した場合は殆どの村で勝利して、処刑または襲撃にあった場合は狼の方が有利となっています。

この事から客観的に考えた場合「占い師が襲撃されてから考える」「霊能軸で良い」などの考え方は、主観的に考えれば占い師の真贋はよく外すから占い真贋ばかり話すべきではないという考え方が生まれると思いますし、気持ちもわかる部分はありますが

客観的に勝率を求めた動きをする場合、これらの主観的な考えは否定され、「出来る限り占い師に関わる議論をすべき」となります。

ここは聞いただけの話ですが、AIが人狼をした場合、占い真贋に関わる議論が多ければ村の勝率があがるという話もあり、この論は恐らく正しいと思います。

長期人狼は「欠けがない」「連続護衛ができる」限りは狩人と占い師が重要なゲームであり、村側の方が勝率が高くなる傾向は続くでしょう。

 

■6.人外の黒特攻が狼が有利になるとは限らない。

・白の価値があまり高くない。 ・真占い師の生存率が重要

この2つから考えると、例えば3-1陣形の初手の狂人特攻が疑問手になります。黒を出した村人を吊れる場合がある、狼に内訳が伝わる。などのメリットは勿論ありますが

真の白判定を1つ潰したところで、G編成ならば、白襲撃が灰襲撃に変わるだけで灰の数に変わりはありません。(人狼ゲームは多数決のゲームなので、邪魔な村人を自由に襲撃できる数が増えるというメリットはあります)

特に統一占いを行ってた場合ではありますが、判定が割れるという事は斑に対しての判断材料が増え、白を出した真占い師の生存率に影響を与えた場合。村側有利の盤面になってしまいます。

バランス護衛(人外数が見つかってる数が少ない白判定の占い候補を優先して守る事) などで白判定の真占い師にGJが発生した場合は、3-1陣形なら霊判定により破綻した占い師が吊られ、その破綻者が狂人であるなら、狩人視点で真占い師が確定することになりかねないですし、占い師でGJが1回でも発生したら、村勝率75.6%(G国の傾向調査の引用)となり、むしろ黒特攻が村有利にすらなってるのでは?という疑問さえ出てきます。(少ないサンプルながら村有利になってる傾向はあります)

3-1陣形で狂人の黒特攻。初回占い師襲撃が通ったら厳しい。という意見もありますがこのケースでの真占い師の立場は信用度が一番低かったので、「元々勝率が低かった」のです。つまり真占い師襲撃されてもまだ36%程度(G国の勝率)の勝率が残っててまだマシ。とも言える状況なのです。(信用勝負だったら一番信用度が低かったのですから、判定が多くなれば、判断しやすくはなりますが、勝率はかなり低くなると言っていいでしょう)

元々勝率が低くて、信用勝負になったら敗色濃厚だった事を考えると「3-1陣形で白判定を潰されて襲撃される事はデメリットにならない」のです。

以前、狂人の動き方でも解説しましたが、自身の信用度が低い時に黒特攻すると、真占い師の生存率への影響も少なく、白判定が手損になりやすいため。判定を割る時は信用を考えると良いでしょう。

・統一時は確定白の勝率より、斑の時の方が村勝率が高くなる可能性もあり、斑は村のデメリットとは言い切れない。

統一のメリットとして、「悪くても確定白なので、襲撃前に確定情報が得られる」という事になります。

 

■7.自由占いの弊害

・占い師に関わる議論を襲撃までに多くすべき(占い師の生存率が重要)

・F編成と違いG編成では、白の価値があまりなく、片白を守る価値があまりない

・誰を占うかが重要。白引きより黒引き。

・斑は情報面では村有利で、斑が狼有利とは言い切れず、斑処刑真襲撃は真の信用が元から低く信用勝負でも他の盤面でも明らかに元から不利だった。

ここまで懸念材料を理解して、誰を占うべきか議論した上で自由占いを行うのであれば、統一占いと大差なく。どちらでも良いと言えますが現実はそうは行かない

自由で占い先は、占い師任せで自分たちは議論しない(議論できない)のであれば、1回しか使えないかもしれない占いを有効活用できてません。

「占い判定が出てから襲撃が出てから議論するでは、遅すぎます。」

情報が多く出ないと議論が苦手な人が選びがちな失敗であり、元々村有利な盤面を受け身となり有利な盤面を狼へ明け渡してしまう行為になります

占い師個人に判定を任せるにしても、このブログでも30点でも考察出せと言った時のように、誰を占うか議論して、反応を見たり、修正したりできるので、推理の精度も高くなります。

私はこう思ってたので、占いました。ではバイアスによるズレも発生しやすく、判定を価値を下げてしまう結果にもなりかねません

総じて、自由占いは推理が一定水準を求められ、特に初心者村などでは、(短期村出身者が多くても1日目の議論の仕方は知ってない人が多く)誰が狼か?誰が真か?大事な議論から逃げてしまい。村人有利な盤面を五分五分から狼有利へと、優勢の盤面を明け渡す事になります。

・まとめると自由占いは運用難度が高い。

ある程度の水準を達してれば、自由の運用もできますが、占い候補全員が満たしてるとは限らない上に、真が運用できるかわからない。

これらの懸念を払拭する方法が1つあります。ただ一言。「統一」と言えば解決してしまいます。

 

■8.動きの最適化

一から説明をすれば、長くなり過ぎる上に、全てを理解してくれるとは限らない。そして何より「誰を占うべきか?」 から遠くなってしまう。

上級者になるにつれ、統一占いによって、灰をリトマス紙にして占い真贋の見分けに使ったりするが、方法論で議論し続ける事は、誰を占うべきか?の情報量が少なくなり、占い師の生存率を下げる事になる(喉も時間も有限なため。無限ならそんな事はないんだろうが)

妥協してでも、一刻も早く黒を引く準備を始めるべきである。(動きの最適化は熟練者のスキルでもあるため、 戦術論で相手の技量がわかる点では、戦術論の話にも意義はあるが)

統一にしろ、自由にしろ、方針が早く決まり、村人が有利の盤面のまま、議論を進めて黒引きや真占い師の生存へ向けて主導権を握り、受け身にならない事が重要である。全役職生存中は間違いなく村側有利の盤面である。その間に黒引きなどにより、仮に襲撃が通っても有利の状況を簡単に覆されずにすみ、村が勝ちやすくなる。

 ■7.自由占いの弊害から見ても、統一と言ってしまうのが、簡単で楽であり、無難な選択であり、次の議論へ進みやすいため、私の持論としての結論は■1.私の結論の通り、自由でも戦えるが、統一の方が自由の弊害をケアしやすいため

勝利への最適化するなら、私ならば、統一と言うのが私の持論だという事になる。

 

■9.あとがき

今回はまとめじゃなくてあとがき。今まで統一派である理由を書いて来なかったが、それは1つに占い方法があまり重要ではないこと。

また、このブログの読者は今更だと思われるが、村人のことより狼のことについて書く事が多かったため、今まで触れてこなかったのである。(村の動きの最適化が後回しになりがち)

全員の村人が最適化されてしまっては面白くないの見方もあるだろう。

しかし、私が私である限りは最善手を追究し期待値を追い続ける存在であるため、どっかで触れなきゃ行けない話題だと思ったので、今日に至った訳です。

途中にもあったが、まだまだ研究の途中であり、色んなデータが不足している状態であるため、新しい発見があったら是非、私に教えて欲しい。仮説通りなのか、新たな発見になるのかとても楽しみです。それではまた

最終更新日:2022/11/09

77日目:白取り推理はあまりしない。

 あえて使わない用語の続きにしても良かったのですが、白取り考察自体は普通にするので、あまりしないという題にしました。 ■1.前提として ■2.白取り考察の危うさ ■3.影響力の考察 ■4.ゲイン・ロス効果からの観点  ■5.黒取り考察しても必ずしも吊られる訳ではない  ■6.確証...