今回のテーマについて
今日は村の要素の拾い方、村で常に考えてる事について話して行きます。本来はもうちょっと早く書くべきだったのかも知れませんが、村より狼のことについて優先したかったので、後回しにして来ました。
■1.村と狼(役職)の見分け方
推理の仕方がわからないという人のために、まずこの考え方だけを持ってログを読むようになってくれれば、推理が出来るようになります。考えてない人はずっとできません。
「発言の偏り方が重要」です。
相手の心理を読む上で重要なのは、偏ったプレイングが何故発生したのか?を理解する必要があり、偏った部分が、相手の役職の見極めを容易にします。
■2.発言の偏りとは?
発言の中から、村の要素を多く含んだ発言、狼の要素を多く含んだ発言があります。これらは「村役職ならあまりしない発言(狼要素)」「狼役職ならあまりしない発言(村要素)」とがあります。
別の言い方をすれば「非狼発言」「非村発言」に分類される発言のことです。
■3.推理の間違いに多く見られるケース
例:あの人は吊られたくなさそう。だから狼だ。
この推理は、一見は狼という役職は吊られたら負けの役職であるため、狼要素と言える要素とは言えますが、同時に「村でも吊られても即負けにはならないが、確実に村が不利になる」という事です。村でも吊られたいという心理で臨んでる人は居ないのです。
つまり「どちらとも言える」 要素を、自分の憶測で考察し、判断してしまっていることが推理を間違える原因となっています。
狼を白く見てしまう間違いの多くは、狼が村に貢献してる姿を、白要素と捉え(狼は白くなりたいので、村に偏った発言とはいえない)判断しているからです。
■4.村としておかしいから即ち狼という訳ではない。
村としておかしい=狼という訳でありません。単純に価値観が合わないだけ。相手にとっては村人として発言してるつもりかも知れません。
狼としての発言の妥当性を考える必要があります。村人であっても推理は誰でも間違えますが、それを狼要素と考えるミスをしてしまうからです。
もちろん狼が推理を間違えさせてる場合もありますが、これもどちらとも言える部分を無理に判断して、自分の憶測で脚色して推理してる事になります。
以前にも何度も触れましたが、推理として強度が高いのは
・村としておかしい。狼として妥当である(狼要素)
・村としておかしい。狼としてもおかしい(※本人要素)
・狼としておかしい。村として妥当である(村要素)
・狼としておかしい。村としてもおかしい(本人要素)
※本人要素とは、あくまで私の解釈としては、相手の価値観やスキルによるもので、村や狼を断定するに値しない要素(無要素)ということ。
■5.どういった時に発言が偏ってると言えるか?
発言が偏りやすい状況は、勝利条件の違いと、狼側の視点と村側の視点の違いから発生しやすくなります。私は要素の多くが、これらを基にした派生技と考えてます。
■6.勝利条件の違い
村側は狼を全滅させること。狼側は生き残ることが条件となります。
つまり村人は狼を探し続けられているか?が基本的な村人要素になりますが、注意するのは、上手な狼は生き残るために、狼を探すフリをして巧妙に騙そうとしてきます。
ですので、狼を探してる村人が村要素ではありますが、見分けるのは初心者の内では簡単ではありません。しかし、逆の視点で考えた場合は盲点になる場合が多いです。
「自分が生き残る事にマイナスになりやすい発言。信用を得るための発言ではなく、悩んだ結果による、発言の二転三転などは、狼の発想ではなく、村が悩んだ結果により発生する発言は村側に偏った発言と言える訳です」
極端な例を申し上げれば、自吊発言(自分を吊っても良いという発言のこと。■3の例のように村利でもないので嫌われる事が多い)などが村要素になってしまう理由として、狼が吊られてはいけない役職だから、※村に偏った発言になりやすい。という事です。
※しかしながら、 狼は自分が村に見られる発言を考えた時に、自吊のアピールは難易度はそこまで高くない為、自吊で要素を取る事はオススメできない。あくまで村要素と狼要素の基礎は勝利条件に基づくという話。
真役職を守る発言をするなど、狼にあまりにも不利な提案を続ける人は、村側に偏ってると言って良いでしょう。もちろん狼だって村に有利な提案をして信用を稼ぐが、全滅はさせる事ができないので限度があると言えるでしょう。
その限度を注意深く観察していれば、村と狼の違いを見分ける事ができるでしょう。
■7.狼側の視点と村側の視点の違い
村側と狼側の視点の主な違いは、誰が村人と把握しているか?です。
そのために、「村側は相手の正体を探る発言に偏ります」「狼側は自分の正体を村人だとアピールする発言に偏ります」
村人の心理としては、知らない事が不安になりますが、狼は自分が村人だと信用されない事が不安になります。無意識な本能から、狼側の方がペラペラと信用して欲しさに喋りがちになるため、村人の方が相手の正体を探る発言に偏り、狼は主張したがります。
また、村人は推理が正しいのかは本人もわかっておらず、不安になりますが、狼はさも当然のように※推理できるので、視野の広い村人というのは注意が必要です。スキルがあるならそうとは言い切れないが、単純に狼だから視野広いだけかも知れません。
※ただの自信過剰の村人かも知れないが
■8.多くの派生
ライン切りなどの要素で投票の要素であったり、多くの要素は大抵は勝利条件や視点の違いからの分岐であり、基本的な要素の構成は、思考の偏りから生じています。基礎的な見方が見に付いたら、応用してみましょう。
■9.実はスキルが少ない方が
スキルが少ない人の方が、(言葉をオブラートにせず言えば初心者の方)思考が偏りやすくなります。スキルと技能の向上に伴い、狼でも、村の行動を似せる事を覚えたり騙し方を覚えるので、見分けが付きにくくなります。
しかし、騙す手段を持ってない人は、素直に推理するしかないので、狼の発想を飛び越え、村に偏った思考を出しやすく、信用しやすい。
(例え話ですが、バカキャラの方が愛されやすいのは、騙す手段を持ってないので信用できるのも、これが理由だと思います)
初心者は、必然的に素直に発言すれば良い村人の方が成績が出しやすく、人狼は村人有利なゲームだと思います。
スキルが少ない人は、選択肢が少ないために思考が偏りやすく、思考を読まれ対策しやすいのは、多くのゲームではデメリットになりますが、人狼ゲームではメリットになる場合もあります。しかしこれらの現象は狼での勝利に結び付く事はありません。狼の役職の方が多くの人にとってハードルが高いと言えるでしょう。
■10.思考のバランスを取る
狼を演じる際には、自分が村人の時に取る行動(村トレスともいわれる)を取り、狼である事に悟られないように動こうとします。
また狼の上手なプレイヤーは、村要素と断定できない要素を巧みに村人に取らせて、推理を間違えさせます。村人にとって、自分を信じてくれる人が村人とは限りませんが、村人と思いたくなってしまったりと、思考の偏りから思考を読むのが苦手のプレイヤーを一生懸命に騙して狼の勝利を目指します。
推理を間違えるように、村を不利に追い込むように考察を書き続けても、狼に偏り過ぎた行動は狼だと※思われやすいですから、思考のバランスを取り、村の行動を意識する場面が必要になってきます。
※狼でそれやらないと逆張り族も居るけど、それを言い出したらキリがないので割愛
巧みなプレイヤーは、村人でも推理を間違える事に便乗し、狼行動を村仮定でも説明できるようにバランスを意識して立ち回っていきます。
また村人にも思考の偏り(バイアス)がありますから、相手の推理の隙を付くプレイをして、間違った村要素を取らせたり。また推理の隙を自ら演出し、非狼の要素を演出するのも良いでしょう。
この編だけは、今回のテーマから離れた話ですが、狼の事についても多少は書いて置きたかったので。
■11.まとめ
村要素と狼要素の基本的な拾い方は、村でしかしない行動。狼でしかしない行動。これらを見極めること大事です。これを忘れると、要素ではないものを自分の憶測で脚色をし始めて、何でもない行動を村行動や狼行動と決めつけてしまいます。
発言の偏る法則を見つけて、応用していく事が人狼ゲームでは大切となります。
どんなに狼のスキルが高い人でも、村人でも取る行動に寄せようとしますが、全ての発言で偽装している訳ではありません。発言を法則に従って見極めて行けば、スキルが高い人でも見分けが付くようになります。
スキルの少ない人ほど、思考のバランスが偏りやすいため、役職を見極めやすくなります。 推理の仕方がわからないよ。って人は「×村がする行動〇村しかしない行動」「×狼がする行動〇狼しかしない行動」とは何か?を探してログを読んでみましょう。それではまた
更新日:22/10/09