お久しぶりです。
中々、 筆が乗らない時期がありましたが、また不定期で自分のメモ書きとしてブログを再開しました。素人レベルの付け焼き刃程度の代物ですが、今度ともよろしくお願いします。
1.まえがき(同じ事を理解してても学習レベルに差がある)
落ち着いて考えてみれば正解がわかったのに!?前に出来た事なのに、今回はわからなかった。
見物席では推理が好調だったのに地上ではさっぱりだ。という経験は誰にでもあると思います。人間は機械ではありませんので、覚えて身に着けたスキルも常に発動率が100%とはなりません。
小学生でもわかる簡単な計算であっても、100問出されれば、ケアレスミスの1つや2つは出てきます。
同じ事を理解してるからと言って相手と同じレベルという事ではありません。理解しただけで使いこなせてるのなら、(少し言い方は悪いですが)ここに書いてきたこと、もっと他の強い人に教わった事、もっと実践で活かせてる筈です。
しかし、実際にはそうは行きません。現実世界、議論での疲労や体調不良。勝利への重圧、他の人とのコミュニケーション不和。様々な要因で調子が崩れ
出来た筈の事が出来なかったり、逆にやっちゃいけない事をやらかしたりします。
これらにはスキルレベル。言い換えれば学習レベル(ALM)の差にあります。より熟練度を上げ使いこなせてると、体調不良であっても技術を発揮できたりします。
2.学習レベルの段階
ある程度の文献に乗ってたので、調べれば色々出てくる事ですが
レベル1.知らない(無意識的無能)
知らないので出来ない。何が悪いのかもわかっていない。ある意味もっとも至福であるとも言える段階。
レベル2.知ってる(意識的無能)
エピローグや色んな情報を見て情報を知った状態。あるいは自らの課題として思い浮かべた段階。しかしまだ身に付いたとは言わず、強くなるのにはこれが必要だよね。って思い浮かべる段階。かなり調子が良ければ、理解した事を取り組める段階。見物席や外から見てる時の方が扱えたりする。
レベル3.身に付いた(意識的有能)
2の段階から取り組んだ結果。技術を使って経験を積んだ状態。ここで初めて学習した内容は生きてくる。地上でも発揮できるようになります。
しかし、意識的有能というのは、意識してないと出来ない事であり、感情的になったり、体調不良や疲れなどで意識ができなくなると、ここまで学習してきた物が出来なくなります。
思考を巡らせなければ、これらの行動は出来ないという事です。地上でのプレッシャーの中でこれを発揮するのは難しい。(見物ならかなり高い確率で出来ると思います)
レベル4.自然とできる(無意識的有能)
このレベルになった時、スキルを完全に習得したと言えます。体調不良であってもパニックになってない限りは、自然と扱う事ができます。このレベルに到達したら見物と地上の差は殆どないでしょう。学習の目標地点です。
3.学習レベルをあげる方法
レベル1からレベル2にあげる方法は本を読み知識を吸収したり、上手い人のプレイングを参考にしたり、エピローグなので話をしたりしてあげる事ができます。
しかし多くの人はレベル2の段階の理解で満足してしまいます。物事を知った事で満足して、努力する事を怠ります。そして理屈はわかってても使いこなせない。という事態が発生します。
その原因は学習レベルが低く、知ってるだけで体得に至ってない(つまりレベル3に到達してない)のが原因となります。
そこからレベルをあげるには、実践で使い、反省と改善を繰り返し、反復練習と膨大な練習時間をかけて初めて、普段から使いこなせるようになるのです。(ここでようやくレベル3)
これは勉学に限った話ではなく、スポーツなども同じです。何故基礎練習を積むのか?それは反復練習をしないとプレッシャーのかかる場面で使いこなせなくなるのです。だから何度も練習することで学習レベルをあげようとしています。
知識を長期記憶するのには、一般的に2週間で3度の学習が必要と言われてます。理解した事も忘れてしまっては扱える筈もありませんから、ひたすら同じ方法で見極める練習を繰り返す事がレベルアップに繋がります。
1度出来た(またはできなかった)くらいで努力をやめたり、諦めたりするといつまでも上達しません。継続することに意味があります。(継続の先にしかレベル4はない)
4.調子の良さによって学習レベルを測る
自分のプレイングがどれだけ調子良かったのか?
三段階(ABC)や五段階(絶好調~絶不調)で振り返ります。 頻度は普通の状態(Bゲーム)が一番多く出来ていて、そこから好不調によって上下に振れます。
調子が良い(Aゲーム)では、集中力が発揮されやすく、学習してきた知識や技術を試したり普段あまり出来ない事が出来て成功を掴み取る事が出来ます。
多くの人がエピローグで意見を出し合ったり情報を読んだりするのは、Aゲームで出来る事を増やす事にあります。しかし多くのプレイヤーの問題としてAゲームを重視し過ぎてCゲームを軽視する傾向にあります。
これは新しい事を覚えて身に付く段階というのは、楽しい事が多く、またプレイヤー自身も好調である事が多いので、気分も良く、長所を伸ばす事に繋がるので気持ちが良いのです。大抵の人はこの時が最高の瞬間だと感じるでしょう。
しかしこれらの技術もCゲームでは殆どの事が出来なくなります。あとで振り返れば何故...って思っても実践では崩れる事が多いです。
これらを振り返りたくない人も多く、自分は調子悪かったから仕方ないで片付ける人が多いです。しかしアスリートだって常に絶好調(Aゲーム)でありたいのに不調は必ず訪れます。
人狼ゲームの難易度や議論における期間の長さや疲労を考えると、ほぼ1週間Aゲームで居られるのは滅多にないと言ってよいでしょう。思考能力の波は必ず発生するでしょう
改善点も学習レベルをあげるで挙げた通り、反復練習と努力しかないので、弱点を改善する事は苦痛である事が多いです。よって競技そのものを好きでない人にとって楽しくないのでCゲームの状況の改善は軽視する傾向にあります。精々Cゲームにならないように体調管理を心掛けてCゲームに入りにくくするようにするのが精一杯でしょう。
方法論として、技術を身に着け、プレッシャーが多くかかる前に圧勝することや、休息を十分取るなどいくらかはありますが、どれも絶対ではありません。本当の克服は学習レベル4にあげる事で、Cゲームでもスキルを発揮し打開することです。
学習レベルが高いと不調でも扱えて、学習レベルが低いと好調でしか扱えない事が多いです。これらを基に自分の体調と集中力はどうだったのか?
・普段使えないスキルを使えた=好調であった。(反省会では)→反復練習でせっかく身に付こうとしてるスキルをCゲームでも扱えるようにする。
・普段使えるスキルが使えなかった=不調であった。(反省会では)→習得レベルが足りてないので、こういう時でも扱えるようにする。
・好調であった(反省会では)色んな人の意見や勉強に取り組み新しい事に挑戦しできる手数を増やす。
・不調であった(反省会では)何が学習レベルが足りなかったのか、また悪い癖は何だったのか分析する。
これらを行う事で、自分のスキルの学習レベルと体調の良し悪しを分析することができます。
5.調子を奪う感情
論理力や思考力、判断力など人狼ゲームで重要な思考は脳にとって高次機能にあたります。脳の機能で最も低次にあるのは、呼吸などです。どんな時でも出来るようになってます。
高次機能の前に邪魔になる思考が感情です。
冷静になれとはよく言いますが、感情的になってると大事な思考が抜け落ちる事になります。つまり学習レベル4に到達してないスキルは発揮できないという事になります。
過労、怒り、不安、恐怖、意欲、自信などの感情が原因により本来のプレイができなくなります。
今まで地上では重圧を感じやすいので見物席や外から見てる方が当たりやすいと解析して来ましたが、逆に見物席や外から見てる方が外れる原因は、意欲の無さなどの感情にあります。ログを地上と比べて集中して読まない。勝負に関係ないので適当にやっちゃう事が原因であることが多いです。これはスキルレベル以前に怠惰の感情が邪魔してる事が多いです。
不安や恐怖は回りのレベルが高かったり、吊られそうな境地に追い込まれるなど
怒りは回りの人と議論するゲームなのでつい熱くなったり、プレイヤー同士で暴言合戦になろうもんなら、高次機能である推理のゲームなんてできる筈もありません。
自信過剰が最も危険な感情で、他の感情より、自分の感情が高ぶりでメンタルがおかしくなってる事に最も気が付きにくい状態です。間違ってても、自分が正しいと思い込み。周りの人間は全て間違ってると決めつけて痛い目に遭います。
これらを掘り下げると冗長な文章になるのでネタは次に取っておくことします。
要は感情的になるという事はAゲームは殆ど望めず、Cゲームへの入り口だという事です。既に気が付いてると思いますが、自分1人でコントロールするには限界があります。しかしこれらの感情が危ない事に気が付けば、「落ち着け」「冷静になれ」と先人から言い伝えられて来た事の意味を理解する筈です。(その方法論もいずれのネタで)
感情的になると脳の機能が止まり学習レベル4のスキル以外は中々発揮する事ができなくなります。
6.悪い癖
学習レベルが高いからと言って、それが全て長所とはなりません。
人狼ゲームに参加する多くのプレイヤーも人狼ゲームに参加するまでに、人それぞれの人生を歩み、勉学に限らず様々な学習をして来ました。
人狼をはじめての人の村でも全く喋れない訳ではありません。頼りになりそうな人、論理的で頭が良さそうな人、あるいは算数だったり、嘘をついたりなど
これらのスキルは人狼がはじめましての人でも身に付けてる事が多い学習レベルの高いスキルです。しかし、これらが人狼ゲームで有効的であるかは話は別です。
人生で好みな人嫌いな人、多くの人を判断して学習してると思いますが(殆どの人が学習レベル4に到達してる)そのスキルがそのまま役職(村と狼)を見極める要素とはならないからです。
論理的に正しい事を言ってるから村に貢献してるから村を決め打ったら、狼でした。負けました。なんて事があります。「人狼は好感度ゲームです」
これは人狼の学習レベルが低いけど、人の好みを見極める学習レベルが高いから起こります。学習レベルが高いという事は体調が悪くても使いこなせます。ある程度成長して初心者を脱却しても、体調を崩して感情的になり、Cゲームに入った場合、人狼で培ったスキルの使い方を忘れて、好感度など普段日常で培った人狼とは関係ないスキルを使って敗北します。
ゲームではないので、スキルは必ず自分にプラスとは限りません。
身も蓋もなく、わかりやすく言うと『悪い癖は意識しないと治らない』ということです。
7.悪い癖が狼にとっての狙い目
悪い癖(学習レベルが高く、人狼でのスキルのとってあまり役に立たたないもの)は、村人にとっての弱点になりやすく、人狼で勝利する上で狙い目になります。
まず狼は、初心者の村人に勝てるように学習するべきです。相性次第で強い村人にも勝てるかも知れませんが、偶然刺さった刺さらなかったでは上達のしようがないからです。
だから標的は初心者の村人にまず勝てるように、勝てるようになったら中級者などが持つ悪い癖ってなんだろうと?基礎から応用してスキルを向上させて行く方が、上達への方法です。
好感度や文章の書き方は役職を見極める上ではあまり関係ないスキルですが、判断材料に乏しい状況下では、これらを頼りにしてしまいます。
参加者が予め決まってて、人狼のスキルが強い上級者ばかりだと事前にわかれば話は別ですが、多くの村ではランダムに人が来ると仮定すれば、経験の浅いプレイヤーは必ず参加してる筈です。また経験が必ずしも強さに繋がるとは限られません。学習レベル2を多く持ってて好調時は魅力的なプレイヤーでも、不調に陥れば発揮されません。
このゲームは投票のゲームです。自分が処刑の最多票にならなければ処刑されません。相対的に初心者より白い位置に付け、悪い癖の少ない強いプレイヤーの1票や2票なら即死する事はありません。そして邪魔な村人は襲撃によって消す事が出来ます。
強いプレイヤーを襲撃する事は、強いという理由で襲撃される理由になるので、それが即あなたを人狼だと決めつける材料になりません。
そして「勝負が拮抗する事によって、疲労や議論の白熱具合によっては調子を崩し、村人は勝てる勝負を落とし狼が勝利する要因となるのです。」ミスをしない村人が多くいる村の方がレアケースであり、狼が村人に勝つ戦術というのは、最多票を貰わない事に尽きるので、初心者の人が間違えやすい悪い癖を見抜き、活用する事により、「最多票を貰わない騙しやすい人からまずは騙す戦術」を使う事によりまず勝てる狼に到達することができます。
そこで発生しやすいのが、「人の好み(悪い癖)」であったりする訳です。
好感度ゲームと揶揄されるのは当たり前です。心理ゲームの基礎の基礎だからです。
どういう悪い癖が発生するのか?人の好みや印象論についてだけで一晩は掘り下げられますが、冗長になるので割愛しますが
「暴言や不快にさせる理由は基本的にない」という事です。自分の感情を一時的にスッキリさせるかも知れませんが...
また村人にとって感情表現で要素を取るのは難しいです。多くの人は感情表現は多くしてきました。なので感情表現で狼が白を魅せるテクニックは得意な人は最初から出来てしまいます。(人狼とは関係ない感情表現はそもそも学習レベルが高い)その村人感情に『共感』し村だと思ってしまうのも悪い癖の1つです
8.話が長くなってきたので、まとめ(学習の大事さ)
正直、どの感情に陥った時の対処方法や
村人に付け込める悪い癖(体調が悪い時に出てしまう)意識してないとやってしまいがちなミスの掘り下げなどまだまだ喋れる事は沢山ありますが、長くなりすぎるので一旦終わりにしようと思います。
今回のまとめとしては「感情的になると思考能力が下がる」 「学習レベルに段階がある」「調子が良い時しか出来ない事がある」「意識しないと悪い癖(悪い学習)を発揮する」「初心者が持ってる人狼以外のスキル(悪い癖)を狙う事が狼で勝てる理論である」などです。
また「調子が悪くなると、プレイが悪くなるという人は知識の反復練習が不足してる事が原因です。」体調をそもそも管理しよう。良いプレイをしようと思っても限度がある事を知って頂ければ。これを改善できる一番の方法は「学習レベル4に到達すること」です。
知識を得てそれが良いと思ったら使いこなせるまで学習しスペシャリストになるのが、本来の学習だと私は思ってます。
強くなるのには、最初の内は学習レベル2をセンスで増やせば良いと思いますが、更に安定して強くなるのには、地道で最も真っ当な道しかないと思ってます。
これから人狼に限らず色んなゲームをプレイする上で強くなりたいと思うのであれば、最も重要なのは、学習し続ける事だと思ってます。
それはゲームを楽しくプレイするとは少し離れてる事かも知れませんが、強くなるという楽しみ方も楽しみ方の1つです。もし学習が苦にならない程、熱中したゲームに出会えたならば、大変で苦しい事ばっかですが、地道な反復練習に取り組んで頂きたいと思ってます。
それでは久々なので長くなりすぎたと思います(毎回こんなもんか)また良ければ読んで頂き感想を書いてくれると喜びます。それではまた
最終更新日:2021/06/12