2020年8月21日金曜日

47日目:キャラクターを作る

今回は自分のメモから村に入る時に意識することを書いていきます。

1.初日の重要性

狼の立ち回りとして、「真に黒を引かせてはならない」 と考えています。
これは「情報の共有を出来る限り抑えたい」からです。
推理の手法、手段は人によって異なり、また実力差も基本的には様々であり
1人の灰に対しても白い黒いの情報が飛び交います。
特に最多票にならなければ吊られない訳ですから、1人や2人推理を当てられてもどうってことありません。しかし確定情報は別で
どんな実力差があっても、占い師や霊能の判定というのは、全員に情報が共有され
それを基に推理を進めてきます。

役職さえ消えてしまえば、情報の共有が確定情報から得られず
推理が得意な人が上手に説得でもしない限り、情報の共有は行われず
各々が実力差や手段方法が違うやり方で独自に推理を行う形になってしまいます。
つまり村が狼に対して吊り票を最多票にして狼を吊る確率が著しく減ります。

なので、オーソドックスの狼の立ち回りとしては
初回に占われない+吊られない=狼として勝てる人の条件

と思います。これが出来れば、潜伏狼の立ち回りとしては
真占いさえ抜ければ、勝てる可能性は十分作れたと言えます。
(少ない情報量しか共有されなければ、見方の相性次第で村を取られる可能性があるからです)

もっとも、真占い師を抜く事が難しいから、村の勝率は常に50%以上ある訳ですが...
(これは仕方ない。少し脱線するのでこの話は掘り下げません)

勝つ為の目標は生存勝利ですが
勝利を達成するには「初日にある程度の白位置についてる」ことが重要という
勝つ為には白くなろうくらいな単純な話です。

2.中心人物に近い立ち位置

大体第1希望または第2希望にそれぞれを占いを希望する形になるだろう。
初日に占われない立ち位置という事は、占い不要と言われる枠の4~5人の内に入ってる必要があるだろう。このグループが形成される中に潜り込みたい。

以前も書いた通り、ここで第一印象が重要である。
初頭効果で好印象を相手に与えれば、村と言われなくても占いは不要と言われるだろう。
この時に多くの人に好感を得られる感情は「安心感」と「期待感」 である。
後に見直すと言われても、役職機能が崩壊した後では情報を正しく処理して処刑に持ち込むのは難しい。だから初日の位置を重視することが、一番オーソドックスな狼の勝ち方だ

私の感覚的には村の中心人物は誰か?という話になった時に
2~3番目くらいに名前が挙がる事が理想だと考える。
1番目は後に記述すると思うが、白くなれないよりは良いと思うが
期待感」によって白視を得ている場合、それを裏切ったと思われる事がまずいので

3.安心感を与える

大体は第一印象の話で話しましたが
第一印象の時では、自分の経験を通して相手を理解しようとするから
共通の話題で盛り上がれ(誰々白いよね?私も白いと思うで良い)
自分と視界と似てる事で、この人も村人なんだと誤認しやすくなるし、自分だけが思ってた訳じゃないんだ。となって安心感に繋がります。

多くの村人にとって1日目というのは、視界は真っ黒の状態で
誰が村人すらわからない不安の状態からスタートして
手段は違っても全員がそれぞれ情報を集める事になる。

どういう人がわからない人、
知らない人と話すと誰しもが不安に感じますが、知ってる人なら安心します。
ですから「自分というキャラクターを知ってもらうこと」 (自己開示の重要性)
※ただし自分からペラペラと設定を喋り過ぎるのも良くない場合がある

推理でも村人を見ていくのか得意なのか、対話して話を聞き出すのが得意なのか
人それぞれだし、性格の話をすることも大事でしょう。
キャラクターを理解して貰う事が、相手の視界にとって
(例え誤認であっても) 視界が開ける事に繋がりますから。

第一印象の話での掘り下げになりますが
これらをまとめると中心人物に近いキャラクターの作り方というのは見えてきます。

物静かのキャラクターや主張の弱いタイプはやや中心人物になりにくい性質です。
キャラ立ちは重要ですが、この時に、攻撃的なキャラクターは推奨しません。
安心感安全感を与えられず、無意識の内に敵と認識されてしまいます。

頼りになるお兄さんお姉さん。しっかり者の子供とか(一例ですが)
一緒に居て安心が出来るキャラクターである方が有利と言えるでしょう。

この人、本当に大丈夫なんだろうか?と思われるキャラクターは信頼されず
とりあえず占ってみようとなります。

4.期待感を与える

少なからず、他の人に対して期待感というのは持ちます。
この人なら私の事を理解してくれる期待。
この人なら村を勝たせてくれる期待。

特に村人というのは、自分の事を村人と思って貰えば安心します。
疑われないか?という不安は付き物ですから余計に

期待感を持たせるには、実力。自分の能力を示すことです。
特に「言語化する能力」は重要だと思います。具体的に何を言語化すべきかというと

・相手の行動の意図を理解する
・相手の性格を理解する
・相手の白や黒に直結する要素を提示する
・勝ち筋へのプランを提示できる

つまり1日目は「良い仕事をして次の契約を勝ち取る」 つもりで
「明日も明後日も引き続きお願いしたい。」と言って貰えれば良いでしょう。

いくらキャラ立ちしてても、仕事ができないし
要素を拾わない。投票はしない(仕事は無断でサボる)となったら
村か狼かではなく、印象論(白いか黒いか?ではなく、役に立つか立たないか?)で処理されてしまいます。(つまりクビ)

狼の勝ち方がわからない。という人には
とにかく1日目の村の貢献の仕方を覚える」 ことです。
会社に入りたての頃は、冷たい目で見られやすいですが、
何か出来る仕事を見つけて貢献できたら期待感を持ってくれます。
そして会社の中で打ち解ける事が出来て、この人なら出来るという期待感を持って貰えれば継続して良好な関係を保ちやすくなります。

貢献の仕方を覚える中で特技の1つはアピールポイントとして持っておきたいと思います。 特技を身に着ける方法は、人それぞれかと思いますが
一例としては、村要素を丁寧に拾う事が大事かと思います。
何故村人と思ったのか?一から丁寧に説明できて、見てる村人に納得して貰える事。

考察を見て、「この人は大丈夫だ(村の戦力になる)次の人の考察もお願いしたい
と言って貰えれば、勝てると思います。
狼に苦手意識があるなら、あえてエピローグを迎えてから答えを知ってる状態から考察を書き始めてみると良いでしょう。 村で評価されてる人の考察に近付けば、いざ狼を引いた時でも狼視点のまま、村視点に似せた考察を書くことができるでしょう。

もちろん文章の書き方も重要になるでしょう。
まず改行を使わなかったりと、読まれにくい書き方をしてしまえば
次も仕事を任せたいとはなりませんから。

キャラクターとして作り過ぎかも知れませんけど
(作為が見えすぎるのも 不安を与えかねない要素なので)
スーツ姿とか眼鏡のキャラクターとか
やはりオーソドックスですが、優等生を演じると勝ちに安定しやすいでしょう。

強キャラ感を出してみても良いかも知れません。
底が知れないキャラを演出すれば、期待感や相手の興味や好奇心を引き立てる事になるでしょう。但し期待感を裏切る事があれば、評価は一気に下がります。

5.キャラクターを作る事の意味

キャラクターを作る意味は、もちろん自己開示(キャラクターを知って貰う事で安心感を作って理解しやすいキャラクターを演じる事で好印象、白視を獲得する)のも理由の1つですが
キャラクターを作る事の意味は、「ギャップ」があると評価が変わるきっかけとなります。
期待してたのに、期待が外れると一気に評価は下がります。
相手のイメージからかけはなれた行動を取ると印象はガラっと変わります。
人の話を聞いてくれる人だと思ってたのに、聞いてくれなかった。
実力者だと思ってたら、違った。など

単体考察に期待を持ってたのに、なんか違うとか
キャラクターに対する印象。特に好印象だったものが剥がれると一気に窮地に立たされます。だからこそ、(狼では)意識付けとして、自分の特技は何で
こういう事を実践するキャラクター像だ。という事を持っておくと良いでしょう。

好印象はキャラクターに一貫性を持たせて、エピローグまで好印象を維持しよう。

6.ゲイン・ロス効果

好印象を与えた後に、ギャップによって印象が変わってしまう事が窮地に追い込まれる要因になるというのを、ゲイン・ロス効果のロスの効果となります。

好→悪に変わった事による評価の変動を抑える為に、自分が演じるキャラクター像は意識しとく事が重要と言った話です。

しかし、これは逆も言える訳でしょう。
悪→好に印象が変わる事もあります。話が合わなさそうなイメージを持って
話してみたら、凄く聞いてくれた。などです。

ヤンキーっぽいチップなのに、話してみたら心は優しかったみたいな
持っていたイメージがかわる事は相手の印象に強く刻まれるので
第一印象での好印象は必ずしも良いとは限りません。

第一印象で良くなかった印象は、ギャップによって
第一印象以上に強い好印象として刻む事ができる訳です。

村での印象が悪いなと感じたら、「自分の持たれてるイメージを破壊する」ことを念頭に置いてみると良いでしょう。
自信がなくて考察も耳に入って来ないし、信用できないから吊ろうかなと言われたら
話し合いによって徐々に自信を持って話せるようなりました!に切り替えれば良いのです。
この2つを使いこなせば、扱えるキャラクターの幅は増えるでしょう。

7.立ち回りとして

信頼と安心の置けるキャラクターであること
今度の考察に期待を持てる期待感のあるキャラクターである事が大事ではあるが
ロスの効果(期待外れなど)があるため、ハードルが上げ過ぎる事は注意したい。

だからこそ中心人物に近い位置が良いという事である。
村の中心人物に白い、村っぽいと認知されてる状況が強いと思う。
そしてゲインする余地を残して置くことが出来ると更に良い。

2日目は占い師の判定や霊能者の判定。3日目は襲撃の発生や狩人のCOなどの
イベントに対して、1日目で持ってるキャラクターの情報から
情報を増やして、思考の伸びを演出することで、期待感に応え
ロスの効果やギャップでの悪印象になることなく逃げきれるだろう。

となると、主人公属性(中心に来やすい)タイプのキャラクターより
主人公の仲間で主人公を支えつつ、主人公にの周りにいるようなキャラクターが望ましくなる。

序盤は中心人物に近く、中心人物に白を取られる位置。
中盤はキャラクターの印象からかけ離れた行動をしてロスの効果を発揮しない事。
終盤は残った真実に近そうな人物を襲撃や処刑で排除して生き残りを目指す。

そして序盤の動きに仮にもし失敗した場合は、印象や雰囲気を変えて
ギャップを見せてゲイン効果を狙って挽回を目指します。

8.中盤以降の動かし方。

第一印象で上手く行って、占われず、吊られず
役職の襲撃も通せた場合、キャラクター像を破壊せずに、
従来のキャラクター像を補強していく形で進めていきます。

真面目にコツコツ考察を積み重ねるキャラクターならそれを続けていく中で
如何にも真面目なキャラクターが嫌悪しそうな不真面目なタイプのキャラクターを吊り希望出しても良いでしょう。
村人を吊る事は当然黒要素になる訳ですが、「キャラクター的に仕方ないミスだから村人でもミスするだろう」と思われる事で黒要素を上手く誤魔化せます。

盤面派で単体考察が苦手だというのであれば、単体考察が上手く行ってなくても咎められない理由になります。その変わり盤面派だと思われる行動は必須となる訳ですが

このように黒要素を黒要素と思わせる事なく、第一印象での好印象を維持したまま
吊りを躱しながら、狼陣営の脅威となる村人を襲撃で落としていきます。

補足:襲撃で落とす人物は役職が中心となりますが、灰を襲撃する場合は直球に邪魔な人を噛んだ方が有利と言えるでしょう。
自らを疑ってくる人が投票してくるのは確実に起こる1票ですが、その確実な1票を消した方が堅実です。その襲撃によって犯人に気が付く人はいると思いますが、それらは不確定な要素なので(気が付かない人の方が多いので)
よほど襲撃での考察を得意としてる人が入村してない限り、裏をかいた襲撃より、直球に邪魔な人を襲撃で落とした方が有利な事が多いです。

9.終盤になったら

確かに白くなる事も重要ですが、この人を吊ったら勝てる!くらいに村を追い込んだ場合は、村人の仮面を被ってる必要はあまり多くありません。

違和感に気が付きやすく、犯人の真相に辿り着けたとしても
それらの多くの人は墓に眠ってるでしょう。死人に口なしです。
遠慮はいりません。残された村人が、正しい投票を全員行える事はほぼありません。

今まで丁寧に白要素を取って、村に頼りになる人を演じて来たとしても
時には、村人に狼だと断定して処刑に走っても良いでしょう。
疑われた人は違和感に気が付くかも知れません。他の村人もあれ?と思う事はあるかも知れません。しかしそれでも終盤村人が全員が正しい投票するのは難しいです。

仲間狼が生き残ってれば、更に村人に投票すれば同調圧力で1人や2人味方になるかも知れません。そしたら村人は決定的なミスをして村を滅ぼす事になります。
使いどころは肝心ですが、終盤はキャラクターに拘る必要は必ずしもありません。

10.さいごに

今回は、オーソドックスなキャラクター作りの話をしましたが
オーソドックスなのは、これが多くの村で通用すると思ってるからです。

おどおどした子や、大人しい性格のキャラクターでも可愛いと思う事はいくらでもありますし、それらが活躍するケースもあると思いますが、多くの村で有利となるキャラクターに思えません。
第一印象でも述べましたが印象に残らないのが、一番ダメな負け方と捉えています。
※例外として考えられるのは潜伏のC国狂人くらいで
わからないから占う。吊るに当たりやすいと、勝ち筋からは遠いと言えるでしょう。

PL本人の性格でも、狼として有利不利はあると思ってますし
仮に不利を覆すとしたら、仕事ができるかどうかです。
考察を綺麗に言語化できるだけで、難しく考えなくても期待感を持ってくれれば勝ち筋は描けると思います。

しかし、村で仕事をするのは簡単ではありません。
それに仕事をし過ぎれば、村に有利に傾き、狼陣営の首を絞め、緩やかに自殺になるかも知れません。
ですから仕事をあまりせずとも勝ち切るには 、キャラクターを作る必要があると思います。そのキャラクターとして筋の通った事をしていれば、黒要素を誤魔化せる事があります。

狼が上手いと思わせる人たちは黒くない訳ではありません。村を滅ぼしてるのですから黒いです。黒を黒と思わせないテクニックに優れてるのです。
そして襲撃という武器は黒に気が付く人を減らせますので、早期に見つからない事が勝利の秘訣となる訳です。

参考になるかはわかりませんが、これらが私が勝利するうえで
考えてる事になります。すべての人に通用はしませんが、多くの人に対して勝てる方法論が多数決のゲームでは有利と捉えてます。

私にとって勝負は村に入る前から始まっていて、勝てる人ほど勝負の前の準備を大切にしてると思います。その大切な事の1つはキャラクター作りですね。

最後に長々と書きましたが、各々が作るキャラクターの魅力に勝るものはないと思います。是非魅力あるキャラクターを演じ、勝利を掴み取って欲しいなと思います。また魅力あるキャラクターを見る事を楽しみにしてます。今日はこのような形で締めさせて頂きます。

記事作成日:2020/08/21

77日目:白取り推理はあまりしない。

 あえて使わない用語の続きにしても良かったのですが、白取り考察自体は普通にするので、あまりしないという題にしました。 ■1.前提として ■2.白取り考察の危うさ ■3.影響力の考察 ■4.ゲイン・ロス効果からの観点  ■5.黒取り考察しても必ずしも吊られる訳ではない  ■6.確証...