1年ぶりにロックについて書きましたが
前回のロックをしない方法についてとは別の切り口で
より私流のロック思考の解き方について(あくまで持論ですが)
書いて行こうと思います。前回は「偏見」や「先入観」から来る思い込みが原因。
要素は「積み重ね」をしようと書きました。
しかし、そもそも要素の拾い方から躓いてるのでは?と思うようになり
改めてロックをしない方法について、第二弾を書いてみることにしました。
そこで何故そもそもロック思考になるのか?ついて色んな人の考え方を探ってみると
やっぱり以下の傾向に人がより多くロック思考になりやすかったです。
ロック思考に陥りやすい傾向として
・真面目過ぎる
・慎重になり過ぎる
・全パターンを網羅する (網羅思考)
・ログを長い時間読み過ぎる
今までのロック思考のイメージは
「思考停止」や「決め付ける」ことによるロックが良くない原因だと
多くの方が認識されてると思います。
真面目な性格。慎重な人、ログを出来る限り多くの時間をかけて精査する。
多くの人が良しとして来た、この行動。実は危ない!というのは私流の結論です。
決め打ちや早い段階で結論を出す事が悪い事ではありません。
事実は事実。正しい要素は正しい要素でしかないので、それらによって正しく導かれた根拠はロック思考ではありません。
かなり大げさな例ですが、占い判定が黒確したから、黒を吊りましょう。
これはロック思考ではありません。 正しい事実が出てるので結論を出して構いません。
思考停止するのは良くないよ!占い師がまだCOしてなくて村騙りの可能性も考えて議論するべきだ!早い段階で結論出すのはロック思考!時間も喉も残ってるんだから白の可能性だって検討すべきだ!...とはなりません。
正しい要素を拾い続ける。事実は事実。として導かれた結論は
例え早くても拾えたのならば、結論は出しても良いのです。
真面目な人などの性格の人が持つ人のロック思考の陥り方を見ると、
ここまで大げさではありませんが、やはり多くの村要素や狼要素を拾っても結論を出さず先送りにし、また検討をして、考え直す事を良しとして、多くの検討と議論を優先しがちです。 それらは度を過ぎると危険な行動になります。その行動について触れてみたいと思います。
・情報量が多ければ正解に辿り着ける訳ではない。
まずは、多くの人が勘違いしてる、「情報が多ければ多い程良い」です。
これがあるから、ログを長時間読み耽ってしまい、体力も時間もなくなり思考能力が落ちてしまいます。挙句の果てに体調まで崩れたら最悪です。
真面目な人も、慎重な人も特にこの傾向に陥ってしまいます。
「増えるのは選択肢であって、正しい答えではない」
正しい要素が落ちてる可能性はあがるので、確かに情報はあった方が良いですが
多ければ多い程、重要ではない情報も多く混ざってしまい、正しさの本質から遠ざかって行きます。
間違った選択肢を排除して、選択肢の中から正解を導かないと行けないのですが
それよりも情報を集めて選択肢を増やす事を重視してしまいます。
結果的にログに溺れて、元は3分1くらいだった正解の情報が
分母だけ10分の1くらいになれば、正解から大分遠ざかります。
「努力して得られるのは、正解のカードを引ける確率を下げた」という結果です。
推理の精度が高い人は、村要素や狼要素に直結する要素を集めて
検証して、それを積み重ねる事でより高い精度を得て正解を当てるのであって
多くの必要のない情報とログの読む時間を積み重ねてる訳ではありません。
また狼を相手に狼と仮に推理を当ててたとしても、
根拠の薄い事を多く喋れば、聞き手から見て信憑性が著しく低下するため
説得力の面から考えても、情報の選択肢の多さは不利に働きます。
・更に情報を増やすカードは空想と妄想と思い込み
時間さえあれば、可能性の低い事も追及していこうとしてしまいます。
言葉以外の意味を考えてみたり、丁寧に裏の可能性などを読み解いてみようと思ったら
それは、空想と妄想を増やすしかありません。これらの時間はとても楽しいです。
「自分だけにしか見つけられない、わずか1%の可能性とか見つけて、実現した時を空想した時、もうそれが絶対の正解のように感じます。」
しかし、それらは大抵上手く行きません。それらより、知識や根拠
落ちてるログに書いてあるそのままの意味をまずは読み解いた方が正解には近くなります。
・長期は時間が長くない。
これは村要素だ!これは狼要素だ!と言えば
「でもその村要素を拾わせるために狼がやった可能性もあるよね?」という反論は絶対に起こります。何故なら確定情報がない中戦ってるのだから
あるか?ないか?で言ったらあるに決まってるんだから。その中で正解に導き出さなければならないゲームです。
「少ない可能性を追うだけなら、キリがない」
長期人狼は殆どの村では1日24時間。ずっと議論してる訳でもなく
その日の処刑や占いなど議論をまとめようと思えば実質的には3時間や4時間くらいしかない。
「無限にキリがない議論や考え方を行ってたら、とてもじゃないけど、1日24時間なんて少なすぎる。」
情報を集める事ばかりに気を取られると、結果として情報量に溺れながら
時間が来てしまい、訳が分からないまま
「頑張ったから良いよね」「一生懸命考えた結果だから」
どの要素が適切か適切でないか考える事をせず、思考停止のまま結論を出してしまいます。時間も体力も限界なのだから仕方ない。
・少喉と多喉
少喉を好む傾向に多いPLほど、ロック思考が多い傾向を感じます。
これは適切な要素を拾う事、誤った要素を捨てる事を一切せず
結論を先送りする傾向があるからです。「情報に溺れる人ほど、絶対的な情報量が少ない少喉を好みます」
1日10時間もかけてログを読む人が1日12時間の作業量になったら、そりゃキツイです。でも800ptは少喉と考えてるような人は、そもそも村or狼要素に直結する要素と情報をピックアップして注目するので、20分のログ読み時間が25分くらいになって、精度がより高い結論を出せるので、悩む時間も減り1000ptの方が楽に感じます。1200ptくらいになってくれれば、少喉の村より少ない労力で人狼が出来るのではないでしょうか?
少喉村の方が、少ない情報なので精度が落ちるので悩まなきゃいけない時間が増えるので労力は余計に感じます。しかしそれでもある程度の精度で推理は出来るのですから、少喉村でも「正解に必要な情報」は十分ちゃんと落ちてます。
多喉村では、より正解に必要な情報を拾えば、早い段階で高い精度を持った要素を検証できるので、労力は感じないで済むでしょう。
・説得が全く通じない。
色んな可能性について考え尽くして、全パターンについて考える人ほど
違うと思う要素を排除できないので、「不安を持つきっかけ」になります。
そして「不安を解消するためにログを読む(最重要)」ので
正しい要素や説得には全く応じません。それらのパターンはもちろん考えた上で
自分の不安のためにログを集めて考察を書いてるため、正しい要素や説得はこの人の中では否定されてます。
君の考えてる事はわかる。
そう発言することも理解できる。
でも私はこっちが正しいと思う(思い込みたい)
何故なら、私はこっちの方が不安だと思うから
特に全パターンについて考えた人ほど
誰よりも考え抜いて出した結論だし、誰よりも努力して間違えてます。
そして何より自分で一度正しいパターンも考えた上で否定してます。
それらを説得して覆すのは困難になります。
これがロック思考に陥る原因の1つだと考えてます。
・最後の決断
ここまでのまとめとして
仮に「90%で正解」と「10%で正解」の2択から選択して吊り希望を出せと
言われたら、この情報だけなら「90%で正解」をほぼ全員が選ぶに決まってます。
でも決断を先送りして、多くの時間を割いて
色んな可能性を検討して来た人たちにこの情報は見えません。
そして真面目な人ほど、重要な決断に迫られた時
「90%の正解より『10%の不安』を重視します」
真面目で慎重な人ほど、この不安を解消するために情報を追いかけます。
そして不安のお気持ち表明を行い
要素や根拠ではなく、不安という印象論から出した最後の結論を下して失敗してしまいます。
「90%の正解と事実と根拠があるのだから、これが結論」と思う事は
「楽してる」「思考停止してる」と勘違いしやすいです。 難しい方が正しい道と思い込みやすいです。
何が正しい要素なのか?という発想を持たず
情報だけを集めようとした結果、決断力が一切磨かれずに不安というお気持ちに流されて、同じ敗北を繰り返す理由となります。
正解を導き出す人が苦手な人は、正解に触れる瞬間はあるのですが
それを結論とする事を良しとしません。
・ロックを解除するのに必要なこと
この要素は村or狼要素の根拠になるのではないか?という仮説を持って
ログを読んで検証。そして検証が正しければ仮説は証明されたとして、多くの村で活躍する要素のパターン化することで「要素の再現性」を特に重視します。
検証が正しくなければ、この仮説は間違ってたとして新しく仮説を立てていきます。
この人は村人なのか狼なのかを探るのではなく、多くの村要素や狼要素の仮説を持ってるため、私の考える狼の動き、村の動きに当てはまる人をログの中から探し当てるログの読み方をしています。
・早い段階で結論を出して検証をする
この要素は狼要素ではないのか?村要素ではないのか?
仮説を立てて、検証する癖を付けていく。長い時間かけて
正しい要素とは何か?を身に着ける習慣を付けないと成長はしません。
どの村もこの要素は村要素だったのか狼要素だったのか?真実は後でわかります。
最初は不安ならば、灰(独り言)でも良いので要素を拾うコツは
拾った要素をただひたすらに、これは村要素または狼要素と答えを導き出す癖を付けましょう。
長く思い悩んだりする考え方は、あまり良い結果を出しません。
これを繰り返す事により、1人のPLからいくつもの要素を拾いあげる事が可能になります。それによって村要素あるいは狼要素を積み重ねた時、精度の高い結論を導き出す事が可能となります。例え早い段階であったとしても、事実を根拠として考察をしてるので精度の高い考察で従来のロック思考の考え方とは異なります。
時間が残ってるからと言って、「拾って来た要素を無視するやり方で考え方を改めると、良い結果に結び付きません 」
「拾ってきた要素の中から、最も筋の通るもの」を探す事が、真実に近づく唯一の方法です。 (考えを改める事が悪いと言ってる訳ではありません)
・まとめ
今回のロック思考とは、早く結論を出す事自体が悪ではなく
正しい要素を見つけられず拾えない事、 そして見つけられない理由は
選択肢を増やす事、情報量を求める事ばかりを考えてしまい
要素の本質、見極める姿勢がなく、結論をただ先送りにしていることが原因で
いつまでも要素の本質ではなく、自分のお気持ちで考察していることが悪であること
情報量に溺れ、時間も体力も足りない結果、正解を導き出せない事が問題。
それらを改善するには、正しい要素を拾い続ける形で結論を導き出す事。
再現性の高い考察の書き方を練習し続けること
再現性の高い考察方法については、村でどういう根拠で考察をしているのかを書き記してるので、そういう考察を書ける人のログを見る事。そしてやってみる事。聞いてみても良いと思います。
選択肢を増やす事ではなく、ある程度の情報を集めた中で
何が筋が通ってるのか?を検討して、早い段階で答えを一旦出して検証する。
占いも霊能も機能してれば、検証は可能です。
そうしていくつもの要素を積み重なった時、その結論は真実に近付きやすくなります。
思考停止という言葉を恐れ過ぎて答えを出す事から逃げ続けると
村人という役職は永久に上手くなりません。
どこかで結論を導き出して、判断力や決断力などを養う必要があります。
それらの能力が向上した時、ロック思考という概念はなくなるのではないか?と
私は考えてます。
この思考の考え方のデメリットは
勇気がいることと、慣れるまでは失敗が目立つこと
従来の考え方からすると結論を焦ってるように見られることです。
しかし後天的に推理の精度をあげ、強くなれる方法だとも思ってます。
今回はここら辺で、
ロック思考については色んな人の課題かと思われるので
機会があれば第三弾も書くかも知れません。それでは
最終更新日:2020/07/24